高専生が本格プラネでクラウドファンディング

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宮城県で出張プラネタリウムを運用する高等専門学校の学生が、自作プラネタリウムの改良のためのクラウドファンディングを行っている。目標資金は40万円で期間は5月28日まで。

【2019年5月17日 星ナビ編集部

紹介:渡邉耕平

「名取(なとり)天文台」は、宮城県名取市にある仙台高等専門学校の学生が中心となって立ち上げた、出張プラネタリウムを運用する任意団体である。約8,000個の星を映し、日没や日の出、天体の日周運動も投影できる本格的なレンズ式プラネタリウムの設計、製造、運用を行うのはすべて学生たち自身だ。地元の名取市に天文台や科学館がなく、子供たちが星を見て体験する機会が少ないことから、星をより身近に感じてもらえる移動式の天文台を作ることを考えたという。

今回のクラウドファンディングの目標金額は40万円で、集めた資金はおもに投影原板の修正やステッピングモーターの刷新、電源の集約化などの改良に使用される。天文ファン的には身に覚えがあるような単語も多いのではないだろうか。高専生ならではの技術力の高さや、星空体験を通した地域社会への貢献という志に、いち天文ファンとしてぜひ頑張って盛り上げてほしいという思いがある。

「クラウドファンディングを通して、星空が好きな人たちに自分たちのことを応援してもらいたい」と話すのは、団体の代表をつとめる3年生の畑中駿平さん。8月には新しくなったプラネタリウムでの投影イベントも予定されている。クラウドファンディングの支援期間は5月28日(火)まで。


自作のプラネタリウム投影機による星空。クラウドファンディングのサイトでは、過去に行ったイベントの様子なども紹介している

「名取天文台」のメンバーたち。投影機は、32機の投影ユニットのほか、太陽投影機や空投影機も備わっており、かなり本格的だ

《クラウドファンディング「レンズ式プラネタリウムを完全自作して移動式の天文台を作りたい!」》

■ 目標金額:
  • 40万円
■ 期間:
  • 5月28日(火)23:59まで
■ 詳細・支援申込:

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