中国、宇宙ステーション・モジュール「天宮2号」を打ち上げ

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9月15日、中国が宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号」を打ち上げ、予定の軌道に投入することに成功した。

【2016年9月21日 Phys.Org

9月15日の「中秋節」(中国における中秋の名月の日)に、中国の宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号」が内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。天宮2号は予定どおりの地球周回軌道へと投入され、打ち上げは成功した。

天宮2号を搭載したロケット「長征7号」の打ち上げ
天宮2号を搭載したロケット「長征7号」の打ち上げ(提供:Chinatopix via AP)

天宮2号は宇宙飛行士の宇宙滞在に利用され、薬品に関する室内実験や様々な技術実験が行われる。来月には早速宇宙船「神舟11号」で2名の宇宙飛行士が天宮2号に向かい、1か月間宇宙に滞在する予定となっている。

中国が初の有人宇宙ミッションを実施したのは2003年のことで、ロシア(旧ソ連)、アメリカに続き自国の宇宙飛行士を自国の輸送手段で宇宙へ送った世界で3番目の国となった(現在もこの3国しかない)。その後も、2011年に宇宙ステーション「天宮1号」を打ち上げたり、月探査計画の「嫦娥計画」で探査車「玉兎」を月に送り込んだりと、宇宙開発や宇宙探査を進めている。

中国の宇宙開発プログラムの発展は凄まじく、合計20のミッションが本年中に計画されているほか、天宮2号の構成部分などを打ち上げることができる大型ロケット「長征5号」の開発も進められている。また、2020年までには探査車を火星に送る計画もあるとのことだ。

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