国立天文台、特設サイト「多波長で観る宇宙」を公開

このエントリーをはてなブックマークに追加
国立天文台が特設サイト「多波長で観る宇宙」を公開した。異なる波長で観測された「アンテナ銀河」の姿を入り口に、さまざまな波長で観た想像を超える宇宙の多彩さを楽しみながら、多波長観測の科学的意義や重要性を理解できる内容だ。

【2015年5月12日 国立天文台

国立天文台が公開した特設サイト「多波長で観る宇宙」では、さまざまな波長で観る多彩な宇宙の姿が掲載されている。波長ごとに異なる天体の見え方、そこからわかることを紹介しながら、制作の背景にある「なぜ複数の望遠鏡を運用しているのか」「多波長で観測することの意味は何なのか」などといった疑問に答えるような内容が盛り込まれている。

可視光線で見たアンテナ銀河
「多波長で観る宇宙」より、可視光線で見たアンテナ銀河。クリックで拡大(提供:国立天文台)

画面中央下にある「波長ガイド」をクリックすると、各波長ごとに、世界の代表的な望遠鏡に関する情報や、主な観測対象、各波長で何が見えるのかなど、資料として活用できる内容が表示される。美しく迫力のある天体画像ギャラリーを眺めて楽しんでもらうだけでなく、学校等の教育現場でも活用されることだろう。

私たち人間が見ることのできる、可視光線で写しだされる宇宙の姿は、ほんの一部の情報にすぎない。同サイトで、宇宙から届くさまざまな波長の電磁波でとらえられる宇宙の姿を見ながら、多波長で観測することの科学的意義と重要性、そして宇宙の美しさ、天文学の面白さに触れてみてはいかがだろうか。

関連記事