2017年2月 本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星が7等前後

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2017年2月上旬から中旬ごろまで、未明から明け方に本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)が見える。6~7等まで明るくなると予想されており、双眼鏡での観察や撮影を楽しみたい。

星図

2月上旬から中旬ごろまで、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)が7等前後まで明るくなって見えると予想されている。上旬は明け方の東の空に見え、わし座のアルタイルやへびつかい座のラスアルハゲを目印にするとわかりやすい。中旬になると日付が変わる前に地平線上に上るようになり、かんむり座のアルフェッカなどが見つける目印となる。双眼鏡や天体望遠鏡での観望、また撮影にもチャレンジしてみよう。11日に地球と最接近(0.08天文単位)するので、この前後のころは天球上を大きく動いていく。

本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星は1948年12月に本田実さんたち3人が発見した、公転周期約5.3年の周期彗星。本田さんが発見した5個目の彗星で、日本人の名前がついた最初の周期彗星である。

2月上旬の明け方5時ごろの空での見え方
2月上旬の明け方5時ごろの空での見え方(場所の設定は東京)。日付横の括弧内は予想等級。彗星は模式的に表現している。クリックで拡大

2月中旬の未明1時ごろの空での見え方
2月中旬の未明1時ごろの空での見え方(場所の設定は東京)。日付横の括弧内は予想等級。彗星は模式的に表現している。クリックで拡大

赤道座標の星図
赤道座標の星図。日付横の括弧内は予想等級。彗星は模式的に表現している。クリックで拡大

※予想等級は1月5日時点のものです。

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