アストロアーツ宇宙へ!天文ソフト・「星ナビ」が気球で成層圏に到達

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アストロアーツの創立25年を記念して、弊社の天文ソフト「ステラナビゲータ10」「ステライメージ7」「ステラショット」と天文雑誌「星ナビ」を載せた気球が6月29日に米・カリフォルニア州のホワイト山地から放球され、高度33.3kmの成層圏に到達しました。

【2016年7月1日 アストロアーツ

「アストロアーツ宇宙へ」プロジェクトチームは、米・カリフォルニア州の学生・生徒や研究者からなる天文グループ「Earth to Sky Calculus」が行っているクラウドファンディングプロジェクトに応募する形で、25周年記念オブジェを高度30kmの成層圏に揚げる計画を立てました。

「Earth to Sky Calculus」では月に数回ヘリウム気球を打ち上げ、成層圏で宇宙放射線などの観測を行っています。この観測気球の打ち上げ費用(500ドル)は誰でもスポンサーとなって出資することができ、出資者はこの気球に重量約500g以内で好きなペイロードを「同乗」させてもらうことができます。

ペイロードを載せた気球は高度約30kmの成層圏まで上昇した後で落下し、機体は回収されます。この約3時間の飛行の様子はHD動画で撮影され、出資者にプレゼントされます。

プロジェクトチームでは、アストロアーツ25年を記念して、

を使って気球に乗せるオブジェを制作し、スタッフ一同の寄せ書きも添えて打ち上げを依頼しました。

当初の打ち上げ予定日は6月17日でしたが、制作したオブジェが撮影カメラの画角に収まらないトラブルがあり、急遽ペイロードの同架アームを改造することとなったため、打ち上げは6月24日以降に延期となりました(この延期により、7月5日発売予定の「星ナビ」8月号には気球から撮影された画像を掲載することはできませんでしたが、オブジェ制作の様子などを記事で紹介しています)。

気球は、6月29日(現地時間)、カリフォルニア州東部のホワイト山地(White Mountains)から無事に打ち上げられ、最高高度3万3299m(10万9250フィート)に到達したとの連絡がプロジェクトチームに届き、気球から撮影された写真も送られてきました。

高度33.3kmの成層圏で撮影されたアストロアーツ製品
高度33.3kmの成層圏で撮影されたアストロアーツ製品。画面左奥に見えるのはカリフォルニア州のモノ湖(Mono Lake)。アームの下にはネバダ州ダイアー(Dyer)近郊の円形農地群が見える。クリックで画像拡大(提供:Earth to Sky Calculus、以下同)

気球から撮影された地上風景
気球から撮影された地上風景。画面左上の湖はモノ湖。画面右上には「Earth to Sky Calculus」のメンバーが活動しているカリフォルニア州ビショップ(Bishop)の市街が見える。クリックで画像拡大

これにより、「ステラナビゲータ10」「ステライメージ7」「ステラショット」は「世界で最も高い高度に到達した天文ソフト」に、また「星ナビ」は「世界で最も高い高度に到達した天文雑誌」となりました(当社調べ)。

気球の飛行の様子を撮影した動画はYouTubeのアストロアーツチャンネルで公開予定です。


アストロアーツ25年記念セール開催中!

アストロアーツ25年を記念して、2016年7月31日(日)までの期間限定で今回成層圏に上がった天文ソフト3本と「星ナビ」定期購読を特価販売しています。

この機会にぜひご検討ください。

「アストロアーツ25年」記念セール 7月31日まで

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