Location:

Book Review

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

銀河系惑星学の挑戦 地球外生命の可能性をさぐる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Amazonで買う
銀河系惑星学の挑戦 地球外生命の可能性をさぐる
 

  • 松井孝典 著
  • NHK出版 刊
  • 17.3×11cm、248ページ
  • ISBN 978-4140884775
  • 価格 842円

「昨日までの常識は今日の非常識」の変化がかまびすしい天文界でも、特に系外惑星の分野のそれは、星ナビ.comの愛読者にはお馴染みだ。変光星観測者の評者には大変にウラヤマシイ。今や松井先生がおっしゃる通り、系外惑星だって銀河系惑星学に転身だ! そして、本書中では太陽系の惑星が、惑星の中では特異なものとなりつつある。そればかりではなく、地球上の生命が当たり前であるのかそうでないのか、そもそも生命とは何なのかを、深くふかーく本書は考えさせてくれるのだ。

評者は、今や天文学が人間の宗教や思想にまでズカズカと侵入していると考えている。神様が人を支配しているという思いこみは、今や完全に時代遅れで、人が神様を創ったというべきだと考えている。だって、そうでしょう。主星である太陽の質量がちょっと違っていたら、あるいは初期のガス円盤の質量や直径がちょっと異なっていたら、あるいはスーパージュピターやスーパーネプテューンがもっと違う場所にできていたら、さらにあるいは主星が連星だったら、あるいは褐色矮星だったら、あるいはハビタブルゾーン内に惑星がなかったらなどなど、人類はいなかったかもしれないし、諸事情ですでに絶滅しているかもしれないからだ。神様が人間を創造し支配しているとか、死後に人を裁くなどあり得ます? というわけで、宇宙ファンだけでなく、全ての人に読んで貰いたい本である。

この本を購入する Amazonで買う