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Book Reviewこだわり天文書評

金井三男さんのWebオリジナルレビューと「星ナビ」月刊ほんナビを掲載しています(不定期更新)。▼天文・宇宙関連書の最新刊リストも掲載。

旬のトピック 彗星はやぶさ宇宙論ブラックホール

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金井三男のこだわり天文書評 第百四十四回(5/20)

■地球は特別な惑星か?■ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿■月の科学と人間の歴史

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星ナビ「月刊ほんナビ」(原智子さん他) 星ナビ2020年5月号(5/20)

■こぎつねチロンの星ごよみ■星座と神話のキャラクター図鑑■天文キャラクター図鑑■日本の星空ツーリズム■天体観測のきほん■星座の見つけかた■双眼鏡で星空観察■天体望遠鏡の使いかた

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金井三男さん 金井 三男(かない みつお)

1974〜1989年に東京・渋谷にあった五島プラネタリウムで解説員として活躍の後、(株)東急コミュニティーにて後輩の指導・育成に携わる。現在は首都圏10か所のカルチャーセンターで毎月講演会を行っている。月刊「星ナビ」で、独自の視点から天文や宇宙を追究する「金井三男のこだわり天文夜話」を連載中。

新着レビュー

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

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地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学
 

地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学

  • 成田憲保 著
  • 講談社
  • 288ページ
  • 2020年3月
  • 978-4065187333

評者もこの25年間、多数の系外惑星の本を読んできた。そう、今年は(恒星の周りの)系外惑星が初めて発見されてから四半世紀、25周年である。25年先か250年先かはわからないけれど、本書著者がおっしゃるように、系外惑星直接撮像法によって、その表面上空に雲があるか、海や陸があるか、陸上に植生が見えるかわかるかもしれないからだ。それはもう、人類始まって以来の快挙、いや革命といった方が良い、になりますよ! それが近々なのだから。

評者はつくづく大学で天文学を専攻して良かったと思っている。今回一緒に紹介する書評の著者・佐藤満彦先生(筆者より16歳年上)がおっしゃっているように、近代科学はガリレオやケプラー、ニュートンらによる天文学で始まったのだから。だからこそ、読者の皆さん、本書を読んで系外惑星研究の現状をつぶさに感じて読み取ってください。素晴らしい現代を実感することができますよ。

本書は、評者が真面目に申し上げて、系外惑星を学ぶうえで現代で最も良い本だと思う。とくに、ホット・ジュピター、ウォーム・ジュピター、ホット・ネプチューン、スーパーアース、エキセントリック・プラネット、周連星惑星など、系外惑星の多種多様性を学び、地球という天体が特別なのか、そうでないのかをぜひともお考えください。まさしく新しい哲学や宗教にもなるかもしれないからです。

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ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿 科学者たちの生活と仕事
 

ガリレオの求職活動 ニュートンの家計簿 科学者たちの生活と仕事

  • 佐藤満彦 著
  • 講談社
  • 288ページ
  • 2020年3月
  • 978-4065191538

本書原本は2000年8月に中公新書より出版された。本書評は今から約10年前に始まったので、本書を皆さんにご紹介するのは初めてである。よって、本書の面白さや紹介されている科学者達の様々なエピソードをお知りいただくのも、おそらく初めてのことだろう。数学者カルダーノ、物理学者ギルバート、医学者パラケルスス、化学者ボイル、物理学者フック、物理学者ファラデーなど多数の科学者が紹介されているが、中でもコペルニクス、ガリレオ、ティコ、ケプラー、ニュートンらは、天文学を引っ張っただけでなく、広く近代科学のリーダー役として活躍したことを読み取ることができる。

しかしながら、1500年代の半ばに母国ポーランドを長期間戦渦に巻き込み、疲弊しきった国土を政治家としてコペルニクスが救出したことを、皆さんはどこまでご存じだろうか。ガリレオには子供や孫が居るにもかかわらず、正式な結婚をしなかったことをご存じだろうか。ニュートンも結婚していない。実は当時のヨーロッパで大学教授は妻帯しない慣習があったのだ。ティコは特殊な通信装置(たぶん糸電話のようなもの)を作って、居室に居ながらにして助手らに命令を与えていたらしい。また、観測所の方位が正確に東西南北に合っていたらしい。占いに凝った迷信家だったためだ。ケプラーは、餓死または凍死によって死んだともある。ともかく多数の逸話に溢れた本なのだ。面白くて楽しいですよ!

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月の科学と人間の歴史 ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで
 

月の科学と人間の歴史 ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで

  • デイビッド・ホワイトハウス 著、西田美緒子 訳
  • 築地書館
  • 412ページ
  • 2020年2月
  • 978-4806715979

本書は気軽に(簡単に)短期間に読める本ではない。筆者は購入後、家や電車の中などを問わずメモしまくり、あれやこれやと思考し、パソコンに入力して、評者の「雑学天文大百科」(近年中に出版の可能性はゼロ)に記入し続け、読み続け、400ページあまりの完読はほぼ1か月後だった。感激しました! これほど月について、人世(人生より広い)について思考を巡らしたことはなかったからだ。

たとえば皆さんは、今から1万5000年以上前、フランス・ドルドーニュ地方ラスコーの洞窟の壁面に、プレアデス星団と牛の絵と共に、月の満ち欠けの様子が描かれていることをご存じですか。その衝撃的な写真が本書冒頭に掲示されている。その裏面にはレオナルド・ダ・ヴィンチの月面スケッチ(当然眼視による)写真も掲示されている。その次のページにはアポロ月探査機が、さらにその次にはアポロ8号飛行士撮影の有名な(何しろ人類史上初ですよ!)の「地球の出」の映像が掲示されているのだ。これらをもって、月と人間の関わり合いを考えずにおられますか?

この間には、当然ガリレオによる望遠鏡の発明という大事件が挟まっている。いわば月によって、おかしな表現だが人類の眼は新たな一歩を踏み出したのだ。天文学の大きな発展もそれに依っている。本書を読むと、その背景に月がある! と絶対に確信できますよ。

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新刊情報

5月20日掲載

COSMOS コスモス いくつもの世界

  • アン・ドルーヤン 著、臼田-佐藤功美子 監修、ナショナル ジオグラフィック 編、藤井留美 訳
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
  • 978-4863134836

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90分でブラックホールがわかる本

  • 福江純 著、カサハラテツロー イラスト
  • 大和書房
  • 978-4479393443

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世界でいちばん美しい 夜空と星たちの物語

  • MdN編集部 編
  • エムディエヌコーポレーション
  • 978-4844369844

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いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!? 気になる最先端テクノロジー10のゆくえ

  • ケリー・ウィーナースミス 著、ザック・ウィーナースミス 著、中川泉 訳
  • 化学同人
  • 978-4759820355

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はじめてのちきゅうえほん

  • てづかあけみ 著、斎藤紀男 監修
  • パイインターナショナル
  • 978-4756253316

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生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学

  • ピーター・ウォード 著、ジョゼフ・カーシュヴィンク 著、梶山あゆみ 訳
  • 河出書房新社
  • 978-4309467177

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4月20日掲載

高校生からの天文学 驚異の太陽 太陽風やフレアはどのように起きるのか

  • 鈴木建 著
  • 日本評論社
  • 978-4535788633

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宇宙と安全保障 軍事利用の潮流とガバナンスの模索

  • 福島康仁 著
  • 千倉書房
  • 978-4805112045

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Newton別冊 138億年の大宇宙 改訂第2版

  • ニュートンプレス
  • 978-4315522334

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深宇宙ニュートリノの発見 宇宙の巨大なエンジンからの使者

  • 吉田滋 著
  • 光文社
  • 978-4334044725

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ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法

  • 堀江貴文 著
  • SBクリエイティブ
  • 978-4815604134

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ホーキング、ブラックホールを語る

  • スティーヴン・W・ホーキング 著、佐藤勝彦 監修、塩原通緒 訳
  • 早川書房
  • 978-4150505578

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図解 いちばんやさしい 最新宇宙

  • 三澤信也 著
  • 彩図社
  • 978-4801304420

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これからはじまる 科学技術プロジェクト

  • エイ出版社編集部 編
  • エイ出版社
  • 978-4777958863

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太陽のひみつシリーズ 日食と月食

  • 藤井旭 監修
  • ほるぷ出版
  • 978-4593588497

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見たい、知りたい、ためしたい 科学者になろう!

  • スティーブ・モールド 著、後藤真理子 訳
  • 化学同人
  • 978-4759820188

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3月23日掲載

ニュートン式 超図解 最強に面白い!!宇宙

  • 佐藤勝彦 監修
  • ニュートンプレス
  • 978-4315522259

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怖くて眠れなくなる天文学

  • 縣秀彦 著
  • PHP研究所
  • 978-4569846750

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地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学

  • 成田憲保 著
  • 講談社
  • 978-4065187333

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声に出して読みたい理系用語

  • 信定邦洋 著
  • KADOKAWA
  • 978-4046043214

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宇宙の謎に迫れ! 探査機・観測機器61

  • 小谷太郎 著
  • ベレ出版
  • 978-4860646110

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十万光年の詩

  • 和合亮一 著、佐々木隆 写真
  • 佼成出版社
  • 978-4333028245

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光と虹と神話 自然写真家・高砂淳二が世界の絶景を撮る、書く!

  • 高砂淳二 著
  • 山と渓谷社
  • 978-4635241205

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竹内薫の「科学の名著」案内 文系でも面白い! 世の中の見方が変わる90冊!

  • 竹内薫 著
  • 徳間書店
  • 978-4198650155

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月の科学と人間の歴史 ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで

  • デイビッド・ホワイトハウス 著, 西田美緒子 訳
  • 築地書館
  • 978-4806715979

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その話、諸説あります。

  • ナショナルジオグラフィック 編
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
  • 978-4863134744

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科学はこう「たとえる」とおもしろい!

  • 左巻健男 著
  • 青春出版社
  • 978-4413231503

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夜空を見上げるのが楽しくなる! 星座と神話のキャラクター図鑑

  • 渡部潤一 著、いとうみつる イラスト
  • 日本図書センター
  • 978-4284204590

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オールカラー 楽しくわかる! 地球と天体

  • 小川眞士 監修
  • ナツメ社
  • 978-4816367885

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時間という謎

  • 森田邦久 著
  • 春秋社
  • 978-4393323854

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