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Book Reviewこだわり天文書評

金井三男さんのWebオリジナルレビューと「星ナビ」月刊ほんナビを掲載しています(不定期更新)。▼天文・宇宙関連書の最新刊リストも掲載。

旬のトピック はやぶさブラックホール

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金井三男のこだわり天文書評 第百六十回(9/21)

■仏教は宇宙をどう見たか■宇宙人と出会う前に読む本■時間の日本史

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星ナビ「月刊ほんナビ」(原智子さん他) 星ナビ2021年9月号(9/21)

■宇宙の始まりに何が起きたのか■「ニュートリノと重力波」のことが一冊でまるごとわかる■深宇宙ニュートリノの発見■見えない宇宙の正体■世界一やさしいブラックホールの話■宇宙と素粒子

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金井三男さん 金井 三男(かない みつお)

1974〜1989年に東京・渋谷にあった五島プラネタリウムで解説員として活躍の後、(株)東急コミュニティーにて後輩の指導・育成に携わる。現在は首都圏10か所のカルチャーセンターで毎月講演会を行っている。月刊「星ナビ」で、独自の視点から天文や宇宙を追究する「金井三男のこだわり天文夜話」を連載中。

新着レビュー

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

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仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観

仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観

  • 佐々木閑 著
  • 化学同人
  • 248ページ
  • 2021年7月

評者は、以前からキリスト教や仏教で宇宙がどのようにとらえられていたか興味を持っていた。特に、ガリレオやケプラーなどの天文家を多数輩出し、科学の礎を作り出したキリスト教は申し上げるまでもなく、様々な経過があって面白い。だが、こと仏教となると、ほとんどの宇宙関連知識が伝えられずに今もって知られていない。宇宙という漢語が空間と時間を意味しているのにもかかわらず…だ。読者の皆さんは、平たく言えば「宇」が屋根、「宙」が時間であり、あわせて時空間であるってご存じでした?

アビダルマコーシャ(倶舍論)、すなわち「この世界の見方」と現代的科学的世界観の交錯によって、世界観は一体どうなるかを本書は語っている。といっても、実は簡単ではない。何しろ、それが語られ始めたのは、今から2000年ほど前のこと、それも日本ではなく、ガンダーラと呼ばれていた現在のカシミール地方である。今回のオリンピックで読者の皆さんも多数の外国人選手をご覧になったと思うが、風貌だけでなく多数の人々が入れ墨を体に施し、様々な立ち居振る舞いをしていたことに、改めて世界は多様なんだなぁと、評者は驚くばかりだった。この風習の違いはかなりの部分、宗教観や世界観の違いによっているのだろうと、評者は考えている。そのため本書を購入し、熟読した。読者諸氏も現代の科学的宇宙観が唯一ではないことを、学びとっていただきたい。お勧めします。

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宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう

宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう

  • 高水裕一 著
  • 講談社
  • 272ページ
  • 2021年7月

筑波大学計算科学研究センターで宇宙論を研究されている著者。我ら地球人にしてみると、まことに画期的な本である。何しろ、立場や見方をまるっきりひっくり返してくれるからだ。未だかつてなかった面白ーい本です。いや、本当に役立つ本ですよ。だって、あなた、いつ宇宙人と出会うか予想ができますか? それも、どんな姿(目が2つで鼻が1つで頭も1つで、…とは限らない)をして、身振り手振りで全く意味がわからない宇宙人語をしゃべって。そんな出会いでコミュニケーションどころではないので、あぁ、あの本をもっと深く読んでおけば良かったと、後悔すること間違いなし。発想が面白く、近未来的である。

だから今までの当たり前が当たり前でなくなる状況を、本書はつぶさに目の前に披露してくれるのだ。あなたの宇宙観は、まずひっくり返るでしょう。なぜなら、銀河系外から来ているとすれば、相手は地球はおろか、太陽系もオリオン腕も銀河系も、もしかしたら知らず、その説明からしなきゃならないのだから。このことは、あなたが逆に太陽系や銀河系を脱出し、おとめ座超銀河団とサヨナラし、何億光年彼方の超銀河団にナントカして行ってしまった場合も同様。また天国や地獄に行ったときだって同様だ!

本書を読むと、常識と言われることがとんでもなくローカルなものであることが、よく理解できる。ことによると、科学だってその人達が住む世界では非常識かもしれない!

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時間の日本史 日本人はいかに「時」を創ってきたのか

時間の日本史 日本人はいかに「時」を創ってきたのか

  • 佐々木勝浩 著、井上毅 著、広田雅将 著、細川瑞彦 著、藤沢健太 著
  • 小学館
  • 225ページ
  • 2021年7月

2020年6月10日は、時の記念日制定110周年だった。なのに、国立天文台発行のカレンダーに「時の記念日」の表記がなかった。評者は同天文台の売店でカレンダーを購入し、帰宅後気づいて「えぇっ」となった。確かに国立天文台がその日を制定したのではないが、国立天文台が“時”を測定しているのに…。事程左様に時の記念日は無名なのだ。そして「時」そのものも…。

本書は、それでもなくてはならない「時」をテーマとし、1873年(明治6年)に大隈重信や板垣退助らによって導入された太陽暦(いわゆる西暦)の日本における歴史と、それを測定するための道具となる時計の発達史が述べられた、実に貴重な本である。読者の皆さんは、太陰太陽暦の詳細や、和時計をご存じですか。ご覧になったことはありますか。実は、明治・大正期の日本の近代化の背景には、「時」の近代化が、西洋諸国と交流するのに必要不可欠だったのだ。だって、「今なんどきだい?」と聞かれて、「八つ時」だとか、「丑三つ時」だとかで、現代の私たちはわかります? また、零時一分が、正午過ぎか真夜中1分過ぎか、不明だという議論はわかります?

本書は、面白いエピソードが交えてあり愉しく読め、目を見張るばかりです。今までになかった「時の日本史」です。

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新刊情報

9月21日掲載

ニュートン別冊 宇宙のはじまり

  • ニュートンプレス

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天体観測手帳2022

  • 早水勉 著
  • 技術評論社

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面白くて眠れなくなる天文学

  • 縣秀彦 著
  • PHP研究所

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宇宙を統べる方程式 高校数学からの宇宙論入門

  • 吉田伸夫 著
  • 講談社

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宇宙の終わりに何が起こるのか

  • ケイティ・マック 著、吉田三知世 訳
  • 講談社

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宇宙機の熱設計

  • 大西晃 他 編
  • 名古屋大学出版会

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天文アマチュアのための 屈折望遠鏡光学入門

  • 吉田正太郎 著
  • 誠文堂新光社

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天文アマチュアのための 反射望遠鏡光学入門

  • 吉田正太郎 著
  • 誠文堂新光社

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時空旅人別冊 宇宙開発史

  • 三栄書房

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NASAアート グラフィックスで巡るミッションの記録

  • ピアース・ビゾニー 著、堀口容子 訳
  • グラフィック社

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宇宙への扉をあけよう ホーキング博士の宇宙ノンフィクション

  • ルーシー&スティーヴン・ホーキング 著、佐藤勝彦 監修、さくまゆみこ 訳
  • 岩崎書店

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Newtonライト2.0 パラドックス 宇宙・物理編

  • ニュートンプレス

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リ・デザイン思考法 宇宙開発から生まれた発想ツール

  • 山方健士 著、湊宣明 著
  • 実務教育出版

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太陽系と惑星 シリーズ現代の天文学[第2版]

  • 渡部潤一 編、井田茂 編、佐々木晶 編
  • 日本評論社

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中学受験 合格する理科の授業 地学・化学編

  • 立木秀知 著
  • 実務教育出版

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1日1ページ 物理の教養365

  • クリフォード・A・ピックオーバー 著、川村康文 監修、山本常芳子 訳
  • ニュートンプレス

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仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観

  • 佐々木閑 著
  • 化学同人

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イーロン・マスク 次の標的 「IoBビジネス」とは何か

  • 浜田和幸 著
  • 祥伝社

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ホーキング,ホーキング 自らの神話を構築した天才の知られざる物語

  • チャールズ・サイフェ 著、塩原通緒 訳
  • 青土社

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宇宙を解く唯一の科学 熱力学

  • ポール・セン 著、水谷淳 訳
  • 河出書房新社

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8月20日掲載

星空教室 秋の星座 秋に見える星や星座をやさしく解説

  • 藤井旭 著
  • 誠文堂新光社

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生き物がいるかもしれない星の図鑑 太陽系や系外惑星、億兆の中に生命はあるか

  • 荒舩良孝 著
  • SBクリエイティブ

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100のトピックでたどる 月と人の歴史と物語

  • デイヴィッド・ウォームフラッシュ 著、露久保由美子 訳
  • 原書房

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古代文明と星空の謎

  • 渡部潤一 著
  • 筑摩書房

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山田慶兒著作集 (3) 天文暦学・宇宙論

  • 『山田慶兒著作集』編集委員会 編
  • 臨川書店

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天文宇宙検定公式テキスト 2級 銀河博士 2021-2022年版

  • 天文宇宙検定委員会 編
  • 恒星社厚生閣

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天文宇宙検定公式テキスト 3級 星空博士 2021-2022年版

  • 天文宇宙検定委員会 編
  • 恒星社厚生閣

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天文宇宙検定公式テキスト 4級 星博士ジュニア 2021-2022年版

  • 天文宇宙検定委員会 編
  • 恒星社厚生閣

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国際開発ジャーナル 2021年8月号 No.776 宇宙に煌めくフロンティア 進む衛星活用の社会実装

  • 国際開発ジャーナル社

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衛星通信ガイドブック2021

  • サテマガ・ビー・アイ

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時間の日本史 日本人はいかに「時」を創ってきたのか

  • 佐々木勝浩 著、井上毅 著、広田雅将 著、細川瑞彦 著、藤沢健太 著
  • 小学館

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一般相対論を超える 重力理論と宇宙論

  • 向山信治 著
  • サイエンス社

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Dr. Nodaの宇宙料理店

  • 野田学 著
  • プレアデス出版

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星空教室 夏の星座 秋に見える星や星座をやさしく解説

  • 藤井旭 著
  • 誠文堂新光社

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7月20日掲載

漸近的安全性による重力の量子論へのアプローチ

  • 太田信義 著
  • 丸善出版

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今解き教室サイエンス 宇宙のなぞに迫る

  • 朝日新聞社 著
  • 朝日新聞出版

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思わずだれかに話したくなる 図解 身近にあふれる「相対性理論」が3時間でわかる本

  • 齋藤勝裕 著
  • 明日香出版社

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世界が面白くなる! 身の回りの科学

  • 二間瀬敏史 著
  • あさ出版

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リラックマと星空かんさつ

  • 渡部潤一 監修、サンエックス 監修
  • リベラル社

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宇宙と天体 宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学1

  • 西村昌能 著、柴山元彦 編
  • 創元社

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人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門

  • 小泉宏之 著
  • インプレス

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宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう

  • 高水裕一 著
  • 講談社

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地球・宇宙

  • 吉川真 監修
  • 学研プラス

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ときめく星空図鑑

  • 永田美絵 著、廣瀬匠 著
  • 山と渓谷社

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みあげてみよう そらの なぞ ドラえもんの不思議はじめて挑戦

  • 藤子・F・不二雄 原著、いそほゆうすけ イラスト、白數哲久 監修
  • 小学館

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確率・統計から始める エンジニアのための信頼性工学 身近な故障から宇宙開発まで

  • 山本久志 著・編、秋葉知昭 著、竹ヶ原春貴 著、深津敦 著、古井光明 著
  • コロナ社

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ちいさな手のひら事典 月

  • ブリジット・ビュラール=コルドー 著、佐伯和人 監修、いぶきけい 訳
  • グラフィック社

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地球生命誕生の謎 カラー図解 アストロバイオロジー

  • M・ガルゴー 著、H・マーティン 著、P・ロペス=ガルシア 著、T・モンメルル 著、R・パスカル 著、薮田ひかる 監修・訳
  • 西村書店

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科学を語るとはどういうことか 増補版

  • 須藤靖 著、伊勢田哲治 著
  • 河出書房新社

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