通信トラブルも回復 ニューホライズンズの冥王星接近まで1週間

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ニューホライズンズの観測による冥王星や衛星カロンの動画が公開され、その表面の特徴や色が明らかになりつつある。そんな中、冥王星最接近まで10日と迫った7月4日にニューホライズンズに異常が発生した。現在は通信が回復し、今後の探査は予定通り行われるとのことだ。

【2015年7月6日 NASA (1)(2)(3)(4)

探査機「ニューホライズンズ」の観測によるカラー画像で、冥王星の赤っぽい茶色のようすがはっきりしてきた。この色は大気や地表のメタンに宇宙線や太陽からの紫外線が作用して生じた炭化水素分子によるものとみられており、暗いところほど赤みが強いようだ。

望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データに可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成して作成された冥王星の自転の動画
望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データに可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成して作成された冥王星の自転の動画(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同)(オリジナルのアニメーションはファイルサイズが巨大なため、リサイズして3MBにしてある)

そのニューホライズンズに先週4日、地球との通信ができなくなる異常が発生した。1時間ほどで通信は復帰し、探査機の状態が良好ということは確認されたものの、地球・探査機間が約49億kmも離れていて通信に往復約9時間かかるため、完全復旧までには1日から数日かかり、この間の科学観測はできない見通しとされていた。

その後、6日付けで、異常の原因は指令のタイミングの問題であり機体やソフトウェアには問題がないことが発表された。7日に予定されている観測や14日の最接近を実施するための準備はすでに再開されているということだ。

最接近まであと1週間あまり。探査機による初の冥王星観測が予定通り無事実施されることを祈るばかりだ。

冥王星とカロンの動画
冥王星とカロンの動画。6月下旬に距離2400万~1800万kmのところから撮影。冥王星だけでなく衛星カロンの色や模様も見える

冥王星とカロン
冥王星とカロン。囲み内は冥王星の拡大。7月1日に距離1600万kmから撮影

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