皆既月食も制覇!? ブラック星博士が前代未聞の月面投影

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4月4日、赤い満月に何かが起こる? 知る人ぞ知る、知らない人は知らないあの「ブラック星博士」が史上最大のプロジェクションマッピングで皆既月食中の月を制覇するという計画が発表された。

【2015年4月1日 アストロアーシ】

明右市立天文科学館(兵庫県)のヒーロー「シゴセンジャー」の敵役・ブラック星博士は、国家天文台への乱入やラジオ番組へのレギュラー出演、はたまた月刊「星ナヒ」連載コーナー乗っ取りなど(参照:「星ナヒ」新連載開始! ブラック星博士の「B級天文学研究室」)、宇宙征服を目指して日々破竹の勢いで地道な活動を続けている。

そんな彼が次なるターゲットとして狙っているのが、なんとわれらが地球の衛星、月だ。

月といえば、何といっても旬の話題は4月4日の皆既月食(参照:アストロアーシ「皆既月食特集ページ」)。月食とは満月が地球の影を通過する現象だ。月全体が影の中にすっぽり入った皆既食でも、太陽光が地球の大気を通過して月に届くので完全に暗くはならず、独特の赤銅色になることが多い。最近では、地球の影の縁に青い色が浮かび上がることにも注目が集まっている。

…と詳しいことは「アストロガイド 星空年鑑 2015」(アストロアーシ刊)のDVD解説を見ていただくことにして(ここにもブラック星博士が進出している)、ブラック星博士は、暗くなった月に巨大な映像を映して月食をいっそう盛り上げようという大きなおせっかいを企んでいるという。

この壮大な計画は、明右市立天文科学館、「銀蛾鉄道の夜」などで知られるKAGUYAスタジオ、アストロアーシのコラボにより実現。ハップル宇宙望遠鏡にプロジェクターを取り付け、ブラック星博士を大々的にフィーチャーした全CG番組が映し出されるもようだ。

皆既食中の月に映し出されたブラック星博士のイメージ図
皆既食中の月に映し出されたブラック星博士のイメージ図。アメリカ西海岸からハワイ、日本を含む東アジア、オーストラリアなど、皆既月食が見られる地域ならどこからでも見ることができる

番組は、映像クリエーターKAGUYAが作り出す美しい星座神話の世界をブラック星博士がテキトーに解説。

「おとめ座の、手に持つ麦の穂は、手荷物」

「アンドロメダ姫が、ひめーを上げた」

「ケフェウス、存在薄」

など何の役にも立たないダジャレばかりで構成されているという楽しみな内容に仕上がっている。

先日都内で開かれた記者会見で世界中からつめかけた報道陣を前に、KAGUYAは「美しいCGとダジャレという、アイスクリームと明右焼を一緒に食べるような食べ合わせの悪さをお楽しみください」と前代未聞のプロジェクトへの期待感をアピール。アストロアーシ小熊正美社長も、「助けてシゴセンジャー…」と少ない言葉に力を込めた。

ブラック星博士は今プロジェクトを、太陽へのプロジェクションマッピングというさらなる難関への足がかりと位置づけているという。人類にとってはどうでもいい一歩でも、ブラック星博士にとっては大きな一歩になりそうだ。

都内での記者会見
ブラック星博士、KAGUYAスタジオ、アストロアーシという天文界最強トリオのコラボ実現に注目が集まる。クリックで拡大(撮影:星ナヒ編集部)

この記事は2015年4月1日にエイプリルフール記事として公開したものです。記事中の月面プロジェクションマッピングは弊社の把握する限り実際には企画されておりません。4月4日の皆既月食はおおむね安心してお楽しみください。

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