エウロパ探査計画の正式名称は「エウロパ・クリッパー」

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NASAが計画している木星の衛星「エウロパ」探査の名称が「エウロパ・クリッパー」に正式決定した。

【2017年3月23日 NASA

木星のエウロパはこれまで、探査の最優先ターゲットと考えられてきた。なぜなら、エウロパの氷の殻の下に、塩分を含んだ液体の水からなる海が存在するからだ。2020年代に打ち上げ予定のNASAの探査機「エウロパ・クリッパー」の究極的な目的は、液体の水、化学物質、じゅうぶんなエネルギー源といった生命に必要な3つの要素が、エウロパに存在するかどうかを決定することである。

探査機「ガリレオ」が撮影したエウロパ
探査機「ガリレオ」が撮影したエウロパ(提供:NASA/JPL-Caltech/SETI Institute)

「クリッパー(Clipper)」の名前は、高速で海を渡る19世紀の大型帆船に由来している。3本のマストを備えた流線形の高速大型帆船は、その優美さと速さで有名で、大西洋を行き来してアメリカとヨーロッパの間で様々な物品を送っていた。

高速大型帆船の偉大なる伝統を受け継ぎ、探査機「エウロパ・クリッパー」はエウロパに2週間ごとに接近して帆走するように探査する。初期ミッションでは計40~45回のフライバイ(接近しての探査)が予定されており、衛星の凍った表面を高解像度で撮影したり、衛星の組成や内部構造、氷の殻を調べたりする。

「探査機は木星の強い放射にさらされるため、エウロパ付近を短時間で通過します。そのため速度を上げて衛星の上空を通過しながら、膨大な量のデータを集めることになります」(プロジェクト・サイエンティスト Robert Pappalardoさん)。

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