民間月探査レースで日本の「チーム・ハクト」が中間賞
【2015年1月28日 HAKUTO】
Googleによる国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」で、日本の「チーム・ハクト」が中間賞を受賞した。同レースは、「月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信する」というミッションの達成を目指すものだ。
宇宙環境を想定した試験を経て、月面での撮影能力を評価する「イメージング」、月面ローバーの性能を評価する「モビリティ」、そして月面に着陸するための飛行および飛行制御能力を評価する「ランダーシステム」という3部門の中間賞がそれぞれ3チームに贈られ、月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」を開発した「チーム・ハクト」は「モビリティ」部門を受賞した。
同チーム代表の袴田武史さんは、「技術は十分実証できたので、さらに資金的にも協力していただけるスポンサーを見つけ、歴史を創ることを実行したい」とコメントしている。同賞で得た賞金50万ドルで、チームの活動に一層弾みをつける。
中間賞を獲得した月面探査ローバー「Moonraker」(提供:HAKUTO)
〈参照〉
- Hakuto: Google Lunar XPRIZEに挑戦する民間月面探査チーム「HAKUTO」モビリティサブシステム中間賞を受賞、賞金50万ドルを獲得 さらに株式会社IHIをはじめ2社のスポンサードが決定
- Google Lunar XPRIZE: Milestone Prizes
〈関連リンク〉
- HAKUTO/ハクト: http://team-hakuto.jp/
- Google Lunar Xprise: http://lunar.xprize.org/
- 星ナビ.com こだわり天文書評: 月
〈関連ニュース〉
- 2011/05/23 - 月探査の民間ミッションレースに日本チームが参加