若田さん、国際宇宙ステーションに入室

【2000年10月20日】

<リソース> ※日付は日本時間

アメリカ時間11日夜(日本時間12日朝)に打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-92/3A)の任務が続いている。今回の任務は、国際宇宙ステーション(ISS)の組み立て作業で、おもな作業は「Z1トラス」「PMA-3」のISSへの取り付けである。

飛行9日目のアメリカ時間19日は、ISS内部での作業が行なわれた。作業内容は、ISS内の細菌サンプルの収集、除菌、今回のミッションで取り付けたZ1トラスの最終的結合作業(ケーブル接続など)、11月初めにISSに訪れる予定の第一次滞在クルーのための機器や補給品の搬入、Z1トラスに取り付けられているISSの姿勢制御用ジャイロスコープの試験など。若田飛行士は日本人として初めてISSに入室し、作業を手伝った。

ディスカバリー号とISSは飛行10日目の米国中部夏時間10月20日午前10時9分(日本時間10月21日午前0時09分)にドッキングを解除、その後クルー全員による広報イベントが行なわれることになっている。またこの日はクルー全員に半日の休暇が与えられる。フロリダ州ケネディー宇宙センター(KSC)への着陸はアメリカ東部夏時間22日午後2時過ぎ(日本時間23日午前3時過ぎ)を予定。

なお、今回のミッションは、20世紀最後のスペースシャトルのフライトであり、シャトル史上100回目の打ち上げ、99回目の飛行である。

そして、第一次滞在クルーのビル・シェパード(指揮官)、ユーリ・ギドゼンコ(ソユーズ船長)、セルゲイ・クリカレフ(フライトエンジニア)らは、モスクワ時間10月31日午前10時53分(日本時間10月31日午後3時53分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ・ロケットによりISSに向け出発する。ISSへのドッキングは日本時間11月2日午後5時20分を予定。

<リンク>

<関連ニュース>