中国宇宙ステーションが完成

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10月31日に中国宇宙ステーションの実験モジュール「夢天」が打ち上げられ、軌道上の天和、問天とドッキングし、中国独自の宇宙ステーションの基本構造が完成した。

【2022年11月9日 中国載人航天(1)(2)(3)(4)

中国は、昨年4月30日に独自の宇宙ステーションのコアモジュール「天和(Tianhe)」を打ち上げて、以降中国宇宙ステーション(CSS; China Space Station)の建設を進めてきた。天和は宇宙ステーションの心臓部にあたり、CSSの航行や電気系統などを制御する機能がある、

天和に続いて、宇宙ステーションを構成する2つの実験モジュールのうちの一つ「問天(Wentian)」が今年7月24日に打ち上げられ、軌道上で天和とドッキングした。問天には、科学実験キャビンのほか、コアモジュールのバックアップ機能が備わっており、宇宙ステーションの制御や管理もできる。

残るもう一つの実験モジュール「夢天(Mengtian)」は10月31日に打ち上げられ、約13時間後に天和とドッキングした。続いて11月3日に夢天の位置が動かされ、これによってCSSのT字型の基本構造が出来上がり、組み立てが完了した。

宇宙ステーションの再現CG
宇宙ステーションの再現CG(提供:Wikimedia Commons (Shujianyang/CC BY 4.0)

CSSの建設を担ったのは有人宇宙船「神舟」に搭乗した宇宙飛行士たちだ。まず、昨年10月に打ち上げられた「神舟13号」に搭乗した3名の宇宙飛行士が建設作業を進めた。3名は中国の有人宇宙飛行では最長となる183日間の居住を終えて、今年4月に地球へ帰還した。続いて今年6月5日に打ち上げられた「神舟14号」に搭乗した3名の宇宙飛行士が、問天と夢天を宇宙ステーションへ迎え入れるなど一連の作業を行った。

この後CSSでは、基本的な機能試験とその評価が実施される。