2022年の暦要項発表、11月に月食中の天王星食

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国立天文台から、来年2022年の「令和4(2022)年暦要項」が発表された。11月8日に皆既月食&天王星食が起こり、ほぼ全国で見られる。伝統的七夕は8月4日、中秋の名月は9月10日。

【2021年2月2日 国立天文台

国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置など諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行している。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項で、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)が掲載される。

暦要項は毎年2月の最初の官報で翌年分が発表されることになっており、今年も2月1日に「令和4(2022)年暦要項」が発表された。主な内容は以下のとおり。

令和4(2022)年の国民の祝日

祝日 日付 祝日 日付
元日 1月 1日 海の日 7月18日
成人の日 1月10日 山の日 8月11日
建国記念の日 2月11日 敬老の日 9月19日
天皇誕生日 2月23日 秋分の日 9月23日
春分の日 3月21日 スポーツの日 10月10日
昭和の日 4月29日 文化の日 11月 3日
憲法記念日 5月 3日 勤労感謝の日 11月23日
みどりの日 5月 4日
こどもの日 5月 5日
  • 振替休日はない。また「祝日と祝日に挟まれた一日は休日となる」に該当する日もない

2022年の日食・月食など

2022年には、世界全体で日食が2回、月食が2回起こる(以下で日時は日本時)。

日食

  • 5月1日:部分日食(南太平洋、南米南部など)
    日本からは全く見えない。
  • 10月25日:部分日食(ヨーロッパ、アフリカ北東部、中東、中央アジアなど)
    日本からは全く見えない。

月食

  • 5月16日:皆既月食(北米東部、中南米、大西洋など)
    日本からは全く見えない。
  • 11月8日:皆既月食(日本、太平洋、北米など)
    日本でも全国で見られる(一部地域では開始時の半影食は見えない)。
    部分食の開始:18時09分/皆既食の開始:19時17分/食の最大:19時59分/皆既食の終了:20時42分/部分食の終了:21時49分(時刻はステラナビゲータによる)。
    また、同時に月が天王星を隠す天王星食も起こり、ほぼ日本全国で見られる。

2022年11月8日の皆既月食&天王星食
2022年11月8日、大阪から見た、皆既食中の月が天王星を隠す様子(「ステラナビゲータ」で星図作成)。大阪では出現時も月食の皆既食中だが、場所によっては月食の部分食のときに天王星の潜入や出現となる

惑星食

  • 上記11月8日の天王星食のほか、日本からは5月27日の金星食(沖縄、日中)や7月21~22日の火星食(北日本)などが見られる。

年間最大の満月

  • 2022年の12回の満月のうち、最も大きく見えるもの(望の瞬間に月の地心距離が最小となるもの)は7月14日の満月(13~14日の月)となる。

その他

以下で「旧暦」は「かつて用いられていた天保暦と同様の決め方による暦」と考えるものとする。

  • 伝統的七夕:8月4日
    二十四節気の一つ「処暑」(2022年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の七月一日。2022年は7月29日)を1日目として、7日目(旧暦七月七日)が伝統的七夕の日となる。
  • 中秋の名月:9月10日
    「秋分」(2022年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の八月一日。2022年は8月27日)を1日目として、15日目(旧暦八月十五日)が中秋の名月の日となる。2021年に続いて満月の日と一致している。また「後の月(旧暦九月十三日)」の日は10月8日。

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