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2018年 10月

日が暮れるのが早く感じられるようになってきた。夜空で一番明るく見える星は、地球最接近から2か月が過ぎた火星だ。当時と比べて明るさは約5分の1に、直径は6割ほどになったものの、目立つ星が少ない秋の空ではひときわ明るく見える。今月はやぎ座を横切っていくので、星座を形作る星も意識しながら眺めてみよう。18日に半月と大接近する光景も楽しみだ。火星の西で少し控えめに光る土星はそろそろシーズン終盤、忘れずに見ておこう。

秋の夜空には目立つ星が少ないからこそ、「見つける、探す」楽しみを感じることもできるはずだ。宵の天頂付近にはペガスス座の体を表す秋の四辺形が大きく広がっている。そこから北東に並ぶのはアンドロメダ座の星々だ。北の空にはカシオペヤ座も見えている。この3つの星座にはすべて、2等星が3つずつ含まれていて、思った以上に見やすい。こうした星を探しているうちに、もっと暗い星や星座も見えてくる。探す楽しみをもっと味わいたくなったら、双眼鏡で天王星海王星にも挑戦してみよう。

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今月の星空 10月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星 10月

水星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -0.7 -0.3 -0.2
視直径 4.8″ 5.0″ 5.5″
星座 おとめ おとめ てんびん
現象

金星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -4.5 -4.3 -4.0
視直径 49.4″ 56.8″ 61.1″
星座 てんびん おとめ おとめ
現象
  • 5日 留
  • 15日 水星が北を通る
  • 16日 水星と最接近
  • 25日 内合

火星

上旬 下旬
* *
等級 -1.2 -0.8
視直径 15.2″ 12.6″
星座 やぎ やぎ
現象

木星

上旬 下旬
* *
等級 -1.8 -1.7
視直径 32.3″ 31.5″
星座 てんびん てんびん
現象

土星

上旬 下旬
* *
等級 0.3 0.4
視直径 16.3″ 15.8″
星座 いて いて
現象

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
* *
等級 5.7 7.8
視直径 3.7″ 2.3″
星座 おひつじ みずがめ
現象