月刊ほんナビ 2026年2月号
📕 「節目を迎えた天文ツールで2026年の星を観る」
紹介:原智子(星ナビ2026年2月号掲載)
2026年の天文情報を伝えるデータブックが出そろった。なかでも注目は100周年を迎えた『理科年表2026(ポケット版・机上版)』だ。大正14年2月20日に東京天文台(現・国立天文台)が創刊し、戦中戦後の物資難等で休刊した(昭和19・20・21年版)期間を除き発行を続け、2026年版で第99冊になった。100周年を記念した企画展や講演会が開かれ、同書には伊与原新氏の「推薦文」小冊子が挟み込まれた。大正時代の面影を感じる「復刻版風レトロデザイン特製ブックカバー(ポケット版サイズ)」と「2026年版デザインスクエア缶マグネット」の特典が付くキャンペーンや、『理科年表』にまつわる川柳を募集して入選者に「国立天文台望遠鏡キット2」などの記念品が贈られるといった企画もあった。100年間の科学の変遷が刻まれたクロニクル(年代記)として、ぜひとも手元に残したい一冊。
『星ナビ』編集部による『星空年鑑2026』は、大判誌面を生かしたオールカラー構成で、1年間の星空と天文現象を紹介するムック。付録DVDには、4つの番組とシミュレーションソフトを収録する。ユーザー登録を行うと天文ライフに役立つ「画像パック」「天文カレンダーおよびデータ」が得られる。
『天文年鑑2026年版』は2026年に起こる天文現象の予報と解説、そして2024年下半期〜2025年上半期に起こった天文現象の観測結果を掲載。精密な天体観測をする人に必要な詳細データや、星図・月面図・撮影露出表など役立つ資料が詰まっている。表紙や巻頭口絵の巨大プロミネンス写真から、極大期の太陽活動が伝わる。
一方、『藤井旭の天文年鑑2026年版』は子どもや天文初心者が見やすい現象をピックアップして、わかりやすくコンパクトにまとめたもの。亡き藤井さんの「誰もが星空を楽しめるように」という遺志を継ぎ、刊行している。2026年も多くの子どもたちが、この本を片手に星空を見上げるだろう。
「暮らしのなかで月夜を楽しみたい」という人には『月のこよみ2026』を。月齢カレンダーを中心に、月に関する豆知識や和名、お月見日和など、月とともに星空を楽しむ情報を紹介。素朴な味わいの版画イラストが"お月さま”の温もりを感じさせる。
さて、2025年秋に大きな話題となったのが『天文手帳』だ。実写映画『秒速5センチメートル』に重要なアイテムとして登場すると、たちまち多方面から関心が寄せられた。しかも『天文手帳2026』は50周年であり、記念すべき版を多くの人が手にすることになる。映画登場記念キャンペーンでは、『天文手帳1992』進呈という映画ファン垂涎の企画も実施された。長年の天文ファンにとっては、「昔は赤い表紙だった」と懐かしい記憶がよみがえる。そんな思い出を胸に地人書館サイトの「表紙とともに振り返る天文トピックス」を見ると、自身の半生まで重なるのでは。そして、2026版の表紙がばら星雲であることにも納得。

















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