土星の巨大ヘキサゴン

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【2013年2月26日 NASA

NASAの土星探査機「カッシーニ」がとらえた、六角形をした巨大な渦の画像が公開された。


土星の六角形の渦

「カッシーニ」がとらえた六角形の渦。右上には土星の環が見える。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute)

2013年2月〜3月の深夜、東の空

2013年2月から3月ごろ、深夜の南東の空に現れる土星。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)

深夜の南東の空に現れるようになってきた土星。その北極に、不思議な大気の渦がある。

画像は、NASAの探査機「カッシーニ」が2012年11月に高度65万kmから渦をとらえた赤外線像だ。地球の直径2個分以上という巨大な渦は北緯77度付近まで広がった六角形の構造をしており、これは1980年代初めに探査機「ボイジャー」で発見されて以来、ずっと変わっていない。

2006年に土星に到着したカッシーニはより詳しい観測を行い、秒速約100mのジェット気流が吹いていることなどがわかっているが、どうやってこの形が作られ維持されているのかは不明のままとなっている。