【速報】オリオン座流星群が突発出現

【2006年10月23日 アストロアーツ】

例年10月21日ごろに極大を迎えるオリオン座流星群が、10月22日の午前3〜4時ごろにかけて突発的な出現を見せました。1時間あたりの流星数(HR)は夜平均で60個という活発な活動であったようです。


(22日のオリオン座流星群の流星痕 1 (22日のオリオン座流星群の流星痕 1

22日のオリオン座流星群の流星痕。クリックで拡大(撮影/和光久氏 撮影地/八ヶ岳自然文化園)

日本時間10月22日未明にオリオン座流星群が突発的に出現しました。月明かりのない好条件に恵まれ、国内だけでなく、アメリカをはじめ世界各地で突発出現が観測されました。

アストロアーツには、ピーク時で1分間に3〜4個の流星が見られ10分の1以上が火球クラスの明るさだったとの情報が寄せられています。

オリオン座流星群はハレー彗星を母天体とする流星群で、少ないながらも安定した出現で知られています。あまり派手な流星群ではないだけに、ペルセウス座流星群に匹敵するほどだった今回の出現は、記録的なものといえるでしょう。現在、日本流星研究会では、観測を行った人々からの報告をよびかけています(報告は、同研究会のホームページから行ってください)。

なお、アストロアーツニュースでは、今後詳しい情報が入り次第、随時その内容をお伝えします。


火球:流星の中でとくに明るく、マイナス等級に(金星より明るく)なるようなものを「火球」と呼ぶ。大火球の場合には、音を伴うものもある。しばしば、火球が流れた跡に「流星痕」という筋状の雲のようなものが残り、それが高空大気の移動につれて動いていくようすが見られる。(「最新デジタル宇宙大百科」より)