若田さん搭乗の「ディスカバリー号」、12日打ち上げへ

【2009年3月9日 JAXA プレスリリース

NASAは、若田光一さんが搭乗するスペースシャトル「ディスカバリー号」の打ち上げを米国東部夏時間(以下同様)3月11日(日本時間12日)に実施することを正式決定した。


(NASAケネディ宇宙センターに到着した、若田さんら「ディスカバリー号」の乗組員の画像)

NASAケネディ宇宙センターに到着した、若田さんら「ディスカバリー号」の乗組員。クリックで拡大(提供:NASA/Kim Shiflett)

スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-119/国際宇宙ステーション組立ミッション(15A))が、いよいよ今週、3月11日午後9時20分(日本時間12日午前10時20分)、米・フロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられる。

宇宙飛行士 若田光一さんは、「ディスカバリー号」で国際宇宙ステーション(ISS)へ向かい、その後日本人として初めて、ISSに約3か月間の長期滞在をする。

滞在中の主な任務は、日本実験棟「きぼう」でのさまざまな実験をはじめ、5月にスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127/2J/Aミッション)によって届けられる「きぼう」の船外実験プラットフォームの組み立て、医療機器を使ったクルーの健康管理、さらに、ロシアやNASAのシステムに関わるメンテナンス作業も行う。

若田さんは、これらの任務を通じて、スペースシャトルとISSの4種類すべてのロボットアームを使用する。1回の飛行で全4種類のアームが使用されるのは初めてのことだ。

なお、若田さんら「ディスカバリー号」の乗組員は、3月8日(日本時間9日)、打上げに備えてNASAケネディ宇宙センター(KSC)に到着した。

到着後、集まった報道関係者に対して、若田さんは次のように意気込みを語った。

<若田光一さんのコメント>

Good afternoon, this is Koichi Wakata, MS5. Thank you very much for all the help that get us here for this flight. I am excited to stay onboard the station for a little while.

※MS:Mission Specialist(搭乗運用技術者)

みなさん、こんにちは。若田光一です。このフライトにむけてお世話になったみなさん、本当にありがとうございました。国際宇宙ステーション、「きぼう」日本実験棟をしっかり活用して、有人宇宙活動のすばらしさをみなさんにお伝えしたいと思います。準備は万全です。それでは行ってきます。

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