満天の星空の下へ持ち出そう
「軽さ」をチェック！

8センチの本当の強み、それは「軽さ」

最近、マニアの間でも「重たい望遠鏡はしんどい」「いちばんよく使うのは軽い望遠鏡だ」といった会話が聞かれます。口径が大きく架台や三脚も大型であれば、それはそれでメリットがあるのですが、望遠鏡を外に出すのがめんどうとか、大変だ、と思うようになってしまったら、趣味としては長続きしそうにありません。

その点、8センチの望遠鏡は手軽です。ETX-80ATは、組み上げたときの重さが約5kg、ポルタA80Mは約8kgと、それほど負担なく持ち出せます。ベランダや庭先で毎日のように使ったり、近所の公園まで運んだり、階段で屋上に登ったりということも、無理なくできる程度の重さです。

望遠鏡が軽いということは、どこか遠くに望遠鏡を持って出かけるときにも、荷物が軽いということです。光害で夜空の明るい市街地を離れ、山や高原など、ぜひ満天の星空の下へ持ち出して下さい。8センチの望遠鏡は肉眼の130倍もの光を集めます。理想的な条件の下では11等星まで、全天で約150万個もの星が見える計算になります。実際に空の暗いところで望遠鏡で天の川を眺めると、そこには気が遠くなるほどたくさんの星があることがわかります。はるか彼方の星雲から届く、淡い光もはっきりと感じることができるはずです。

結局のところ、使用頻度が高いほど、楽しめる望遠鏡ということになりますから、はじめの一台は特に、どこに置いて使うのか、どうやって運ぶのかといったことも重要です。無理なく使える大きさ重さという意味からも、8センチ屈折望遠鏡はお勧めです。

ミード ETX-80AT

ETX-80ATは専用三脚から外した本体だけなら2.8kg。これをテーブルの上などに載せて使ってもOK。

ビクセン ポルタA80M

ポルタA80Mの鏡筒部は2.5kg。移動の時は鏡筒部を架台から分けて運ぶとラク。着脱も簡単にできます。

上はETX用の新型ソフトキャリーケース（定価10,500円）。三脚以外のすべてが収まります。下は80ATのセットに含まれている三脚ケース。普段の収納にも便利です。