NASAが探査予定の小惑星の名前を募集 12月初めまで

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【2012年9月10日 MEF米国惑星協会9月25日更新

NASAの「オシリス・レックス」計画でサンプルリターンミッションが予定されている小惑星「1999 RQ36」に名前をつけるコンテストが開催されている。全世界の18歳未満が対象で、12月2日締め切り。


「オシリス・レックス」

「オシリス・レックス」の想像図(提供:NASA/GSFC/University of Arizona)

地球近傍小惑星「(101955) 1999 RQ36」は、地球に接近する天体(地球近傍の小惑星)を研究している「LINEARプロジェクト」により1999年に発見された天体だ。平均直径は約500mと推定され、その軌道は地球軌道付近から火星軌道付近に至る。

2016年打ち上げ予定の次期小惑星探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」では、太陽系の起源と地球生命の起源のヒントを持っているかもしれないこの小惑星からのサンプルリターンが計画されている。オシリス・レックスによる探査は、NASAが2025年に計画している小惑星の有人探査のための準備ともなる。

探査ターゲットとなるこの小惑星に名前を付けるコンテストが、全世界の18歳未満を対象にして行われている。応募規定に沿って英字16字までの名前を決め、必ず大人の保護者が代理申請を行う必要がある。期限は2012年12月2日までだ。

審査で最優秀賞に輝いた応募者は、提案名が小天体名として正式に認定されるほか、ミッションの記者会見に電話やビデオで参加できる。また、最優秀賞と次点優秀賞は、ミッションパッチや小惑星の模型などの宇宙グッズが贈呈される。

「この計画で持ち帰ったサンプルは、次世代の研究者の手にゆだねられます。ひょっとしたらその研究者は、名付け親になった子の未来の姿かも知れませんよ」。オシリス・レックス計画に携わるJason Dworkin氏は、その日を心待ちにしている。

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