【番組情報】NHK教育「サイエンスZERO」で「ひので」特集(4月26日放送)

【2008年4月23日 アストロアーツ】

4月26日(土)24時から放送されるNHK教育テレビの番組「サイエンスZERO」で、“ここまで見えた 知られざる太陽”と題して、2006年秋に打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」の観測からわかってきた最新の太陽の姿が紹介される。


番組で紹介される「ひので」は、「ひのとり」、「ようこう」に続く日本で3番目の太陽観測衛星として、2006年9月に打ち上げられた。搭載されている3つの最先端の望遠鏡を使い、約6000度の太陽表面から、数百万度以上のコロナまでの領域について、磁場や温度、プラズマの流れなどを観測している。

「ひので」はこれまでの観測で、太陽風の源と考えられる高温のガスの流れや、コロナ加熱のなぞ(解説参照)を解く鍵と思われる、上下に波打つプロミネンスのガスを世界で初めて明らかにしている。その成果は、2007年12月に発行された米科学誌「サイエンス」の特集としてとりあげられ、同時に表紙を飾った。また、「ひので」が集めたすべてのデータは、昨年5月から世界に向けてインターネット上で公開されている。

過去にない精度で「ひので」がとらえた太陽の新たな姿を、ぜひ番組でご覧いただきたい。

■ 番組名:
NHK教育「サイエンスZERO」(毎週土曜日 24:00〜24:44)
“ここまで見えた 知られざる太陽”
■ 放送日:
4月26日(土) 24:00〜
■ 再放送:
5月1日(木) 3:15〜(BS2)
5月2日(金) 19:00〜(NHK教育)

コロナ加熱

コロナ加熱の問題とは、表面温度が6000度である太陽が、どのようにして百万度のコロナを加熱維持できるのかという問題。