【新製品情報】系外惑星のことがよくわかるおすすめの新刊

【2008年3月7日 アストロアーツ】

技術評論社から刊行された「宇宙は“地球”であふれている ─見えてきた系外惑星の素顔─」はおすすめだ。これを読めば、今後も次から次へと伝えられるであろう系外惑星関連のニュースをさらにおもしろく感じられることだろう。


「宇宙は“地球”であふれている ─見えてきた系外惑星の素顔─」の表紙

技術評論社「知りたい!サイエンス」シリーズの最新刊「宇宙は“地球”であふれている ─見えてきた系外惑星の素顔─」(アストロアーツ 編集)が発売された。近年急速に進展している系外惑星研究の熱気が伝わってくる内容だ。

著者は井田茂氏(東工大)、佐藤文衛氏(東工大)、田村元秀氏(国立天文台)、須藤靖氏(東京大)の4名。アマチュアで系外惑星を観測している大島修氏のコラムもある。星ナビの人気連載「系外惑星を探れ!」でもおなじみの執筆陣だ(連載は現在一時休止中)。理論・観測それぞれの分野のエキスパートが分担執筆しただけあって、系外惑星研究の全体像がひと通りわかる構成となっている。各章とも図版が多く挿入され、系外惑星発見の歴史から最新のトピックまでわかりやすく解説されている。また、惑星の恒星面通過を捉えるトランジット観測にひとつの章を割いていることも本書の特徴と言える。

系外惑星は天文学の中でも最もホットな研究分野といえるが、一般向けの日本語の単行本となるとその数は意外と少ない。天文学の最先端を知りたい方はもちろん、宇宙に思いを馳せる多くの方に手にとっていただきたい一冊だ。

知りたい!サイエンス
宇宙は“地球”であふれている ─見えてきた系外惑星の素顔─

  • 井田 茂、佐藤文衛、田村元秀、須藤 靖 著/アストロアーツ 編
  • 技術評論社
  • 四六判、224ページ
  • ISBN978-4-7741-3367-6
  • 価格 1,659円
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