森 栄二鷹の爪星雲 大とかげ星雲

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前回投稿した鷹の爪星雲を再処理しました。前回は背景の明るさが均一でなかったことと、鷹の爪にまとわりつくようなガスをうまく表現できていませんでした。鷹の爪星雲は、赤い鷹の爪が淡いのとその独特の形に魅力がありますが、さらに淡いガスがこの爪全体を覆っています。この淡いガスがM16のピラーのような形をしてるものがあったりと、表情豊かな複雑な形をしていて、非常に面白い被写体だと思っています。しかも大きいので、カメラレンズで撮影してもその形を楽しめます。

#125122
2025年7月25日 0時50分0秒 露出 180秒
180秒x43枚 (TRIバンド) 、180秒x82枚 (UVIRカット)、ゲイン300、冷却温度 0度
カリフォルニア州 レイクサンアントニオ公園
望遠鏡:シグマ 135mm F1.8 DG
カメラ:ZWO 2600MC PRO
オリオン シリウス赤道儀、120MM-S (ガイドカム)、2600MC PRO、ZWO EAF+温度センサー、ZWO EFW (UVIRカット、TRIバンドフィルタ )、温度1度変わる毎にフォーカス作業を実施(温度センサーは鏡筒に貼り付けて使用)F2にて撮影。(もっと絞ったほうがよさそうです)
135mm
ステライメージ8、9。PhotoShop、PixInsight にて画像処理。ダーク補正、フラット補正等の画像処理。
フラット撮影をしているのですが、前回投稿の写真には背景ムラがあり、明るさが均一ではありませんでした。鷹の爪を爪らしく表現するにはHaや狭い帯域のフィルタを使って赤い星雲を別途撮影する必要がありそうです。鷹の爪を覆ってる星雲を強調するために輝度の高い部分を若干つぶしています。写真から全体を淡いガスが覆っているのがわかるかと思います。撮影時の参考にしてください。かなり淡いです。