探査機「嫦娥3号」、中国初の月着陸に向け打ち上げ

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【2013年12月3日 中国国家航天局Spaceflight Now

日本時間2日未明、中国の月探査機「嫦娥3号」が打ち上げられた。同国初の月探査車を搭載し、6日に月に到着する予定だ。


嫦娥3号打ち上げ

嫦娥3号打ち上げのようす。クリックで拡大(提供:Xinhua)

月探査車「玉兎」

嫦娥3号に搭載された月探査車「玉兎」(CGイラスト)(提供:CNSA)

12月2日午前2時30分(日本時間)、中国四川省の西昌衛星発射センターから月探査機「嫦娥3号」が打ち上げられた。同機は約20分後に長征3Bロケットから切り離され、月に向かう軌道に投入された。

嫦娥3号は12月6日に月周回軌道に投入され、14日に月の表側南西部(地球から見て左上)の「虹の入り江」に探査車「玉兎」を着陸させる予定だ。中国初の月着陸機となる玉兎は重さ140kgで、搭載されたレーダーや分光観測装置で月面の岩石や土の組成を調査する。