第5回プラネタリウム解説コンクール 2部門に分かれての初開催

【2010年2月19日 アストロアーツ】

三重県立みえこどもの城(三重県松阪市)が主催する、プラネタリウムの生解説を競うユニークなコンクール「プラネタリウム解説コンクール(通称プラコン)」が2月14日に行われた。今回は初めて物語仕立ての「かたりべ部門」と通常の星空案内の「解説部門」の2つに分かれ、双方ハイレベルな戦いが繰り広げられた。


(かたりべ部門最優秀賞の山崎敦子さん)

かたりべ部門最優秀賞の山崎敦子さんと、賞を授与する審査委員長の渡部潤一さん。山崎さんは「ヨーロッパのひよこ星」というタイトルで民俗学をもとにした物語を披露

(解説部門最優秀賞の青野敦子さん)

解説部門最優秀賞の青野敦子さん。小学4年生の時から名古屋市科学館に通い詰めていたという

(参加者と審査員の方々)

コンテストを終え、笑顔を見せる参加者たち。後列は審査員(左から河原孝さん(地学専門家・前みえこどもの城館長)、えびなみつるさん(漫画家)、渡部潤一さん(国立天文台)、増田喜昭さん(子どもの本専門店メリーゴーランド代表)、高橋真理子さん(山梨県立科学館学芸員))の方々

2月14日(日)、第5回「プラネタリウム解説コンクール」が開催された。第4回を上回る21組32名の応募があり、予選を通過した8組が解説の技を競い合った。

今回は、物語仕立ての「かたりべ部門」と通常の星空案内の「解説部門」の2部門に分かれてのコンテスト形式。「かたりべ部門」は用意された2つのテーマのどちらかに沿って製作した「ものがたり」を語り、「解説部門」は当日(2010年2月14日)21時の星空で冬の星空案内を行う、というものだ。それぞれ4組ずつの参加者が、練習の成果を披露した。

プラネタリウムのリニューアルのため2009年は休催だったが、2年分の情熱が結集したのか、ますますハイレベルな戦いであったという印象を受けた。審査委員長をつとめた渡部潤一さん(国立天文台)も「シナリオを読んでいたのだけれど、こんなにレベルが高いとは正直驚きました」と参加者の健闘をたたえた。

なお、最優秀作はステラナビゲータで番組化する予定だ。

《受賞内容、作品タイトル、受賞者》

かたりべ部門 最優秀賞 「ヨーロッパのひよこ星」
山崎敦子さん
かたりべ部門 優秀賞 「宇宙の記憶」
小山里実さん、佐藤郁さん
解説部門 最優秀賞 「私の好きな星」
青野敦子さん
解説部門 優秀賞 「星色めぐり」
大野敦子さん