地球に大接近した小惑星の撮影に成功!

【2010年1月15日 大崎生涯学習センター】

1月13日に小惑星「2010 AL30」が地球に最接近した。宮城県大崎市にある大崎生涯学習センターでは、職員が米・ニューメキシコ州にある天文台の望遠鏡を遠隔操作し、高速で移動する2010 AL30の撮影に成功した。


(小惑星2010 AL30の移動をとらえた画像)

小惑星2010 AL30の移動をとらえた画像。クリックで拡大(撮影:大崎生涯学習センター 遊佐徹氏)

(移動の様子をとらえた反転画像)

移動の様子をとらえた反転画像。クリックで拡大(撮影:大崎生涯学習センター 遊佐徹氏)

小惑星2010 AL30は、米・マサチューセッツ工科大学 リンカーン研究所によって、今年の1月10日に発見された。推定直径は約10mで、地球の軌道と交わる「アポロ型」小惑星である。この小惑星が、今月13日の21時頃(日本時間)に地球へ最接近し、地球から約13万km(地球−月間の約3分の1)の距離を通過していった。

大崎生涯学習センターの遊佐徹さんは、観測条件の良い米・ニューメキシコ州にある天文台の望遠鏡を遠隔操作し、この小惑星が高速で移動していく様子を撮影することに成功した。画像中央で、線を引いたように見えるのが2010 AL30(の移動の軌跡)である。

なお、この画像が撮影された時点における小惑星までの距離は、地球から約25.6万km(地球−月間の約3分の2)で、明るさは約14.5等だった。