情報トピックス(2004年1月)
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2004/01/29
写真投稿:「コーン星雲」
橋岡由男さん撮影。いっかくじゅう座の散光星雲(暗黒星雲)、コーン星雲NGC 2264(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2004年1月25日 0時12分34秒、露出 15分×3枚コンポジット
- 撮影地:
- 山梨県甲府市 昇仙峡
- 撮影機材等:
- タカハシ μ210、ミード ×0.33レデューサ、ビットラン BJ-32C(-20度に冷却)、タカハシ EM-200、ボーグ 76ED + Pictor 201XTでオートガイド
- ステライメージ3で画像処理(コンポジット、デジタル現像)
- ●撮影者コメント:
コーン星雲をアップで狙ってみました。
2月3日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
小惑星(101) Helenaによる恒星食。2月3日(火)1時10分、東北地方で観測される可能性がある。
恒星はTYC 6140-00156-1(赤経 13h53m50.991s、赤緯 -17°46'05.67"(J2000)、11.4等、おとめ座89番星の東 約1°01')
1.8等の減光で、継続時間は最長5.4秒
- せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
2004/01/26
写真投稿:「EOS Kiss Digitalによる春の銀河」
西山正弘さん撮影。キヤノン EOS Kiss Digitalによる、春の銀河
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
写真投稿:「EOS Kiss Digitalによるメシエ天体」
大貫弘毅さん撮影。キヤノン EOS Kiss Digitalによる、晩冬から春にかけてのメシエ天体
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
写真投稿:「EOS D30による月齢1.5の地球照」
高村郁夫さん撮影。キヤノン EOS D30による、月齢1.5の地球照
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
番組案内:「スペースミッション 大気圏への再突入を科学する」(ディスカバリーチャンネル)
世界中に衝撃を与えた、昨年2月1日のスペースシャトル・コロンビア号の事故を徹底検証。2月1日(日)19時から(再放送:2日1時、7時、13時)
- ディスカバリーチャンネル: http://japan.discovery.com/
2004/01/22
H-IIAロケット6号機のブースタの捜索状況(宇宙航空研究開発機構)
昨年11月に打ち上げに失敗し、自爆指令を受けて海中に落下したH-IIAロケット6号機の固体ロケットブースタの捜索が12月から行われている。これまでに部品らしい物体が多数発見されており、今後は回収作業に移るとのこと。リリース元では画像も公開されている。
- 宇宙航空研究開発機構: 「H-IIAロケット6号機」固体ロケットブースタの探索状況について
- アストロアーツニュース: 2003/12/01 - 失敗したロケットのノズル外壁が異常高温
- アストロアーツニュース: 2003/11/29 - H-IIAロケット6号機、打ち上げ失敗
- 宇宙航空研究開発機構: http://www.jaxa.jp/ ―― H-IIAロケット
1月29日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
小惑星(276) Adelheidによる恒星食。1月29日(木)5時45分、東北、関東北部、北陸地方で観測される可能性がある。
恒星は2UCAC 26472793(赤経 16h18m40.112s、赤緯 -14°57'45.76"(J2000)、11.9等、さそり座11番星とへびつかい座φ星の中間付近)
2.8等の減光で、継続時間は最長4.0秒
- せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
2004/01/21
写真投稿:「EOS Kiss Digitalによるかに星雲、銀河」
西山正弘さん撮影。キヤノン EOS Kiss Digitalによる、かに星雲、NGC 2207、NGC 4490
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
EOS 10Dファームウェア変更(キヤノン)
キヤノンのデジタル一眼レフカメラEOS 10DのファームウェアがVer. 2.0.1に変更。不具合修正。
- キヤノン: EOS 10D Firmware
- キヤノン: http://www.canon.co.jp/ ―― EOS 10D / EOS 10D SPECIAL SITE
2004/01/20
写真投稿:「DCR-TRV900による恒星食」
植田和利さん撮影。ソニーのデジタルビデオカメラDCR-TRV900による、18日早朝に見られたさそり座δ星の恒星食
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
小型ロケットの打ち上げ成功(宇宙航空研究開発機構)
大気の発光現象の解明を主目的とした小型ロケットが18日に打ち上げられた。ロケットは5分弱の飛行で目的のデータを収集し、海上に落下。
- 宇宙航空研究開発機構: 平成15年度第2次観測ロケット実験について S-310-33号機
- 宇宙航空研究開発機構: http://www.jaxa.jp/ ―― S-310ロケット
ニコン、新製品発表展示会を開催
話題のデジタル一眼レフ新商品「D70」に実際に触れ、撮影から出力まで体験できる発表会。2月13-14日の大阪から、東京、名古屋、仙台、福岡、札幌、横浜の7都市で開催。オリジナルグッズの配布や双眼鏡展示なども行われる。入場無料。
2004/01/19
写真投稿:「恒星食」
佐藤善弘さん撮影。旭光学のWbカメラNM031Aによる、18日早朝に見られたさそり座δ星の恒星食(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2004年1月18日 5時6分、6時18分ごろ
- 撮影機材等:
- 望遠レンズ 300mm F16、旭光学 WbカメラNM031A、写真用三脚、カメラビデオモニター用出力画像をキャプチャー
- ●撮影者コメント:
寒いので部屋の中から窓ガラス越しに固定撮影。
写真投稿:「EOS Kiss Digitalによる恒星食」
石川博夫さん撮影。キヤノン EOS Kiss Digitalによる、18日早朝に見られたさそり座δ星の恒星食
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
E-1用OMレンズアダプタを無償提供(オリンパス)
オリンパスのデジタル一眼レフカメラE-1に同社の銀塩一眼レフカメラ「OMシリーズ」用レンズを取り付けるためのアダプタ「MA-1」を2月下旬よりE-1ユーザに無償配布。先着順で現品がなくなり次第終了とのこと。E-1を天体望遠鏡に接続するには、このアダプタと望遠鏡メーカの用意するカメラアダプタ(要OM用のリング)を組み合わせるのが現在唯一の方法。
- オリンパス: http://www.olympus.co.jp/ ―― OLYMPUS E-1
2004/01/16
ブッシュ米大統領、宇宙探査計画のための新ビジョンを発表
ブッシュ大統領がアメリカの「新宇宙戦略」を発表。「2010年までに国際宇宙ステーションを完成させる」、「2008年までに新型宇宙船を開発し2014年までに有人飛行を行う」、「2020年までに再び月へ行く」という3つの目標を掲げた内容となっている。以下の宇宙航空研究開発機構のページに、関連リンクなど詳しくまとめられている。
- NASA: President Bush Offers New Vision For NASA
- 宇宙航空研究開発機構: ブッシュ大統領発表「宇宙探査計画のための新ビジョン」
1月22日、25日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
小惑星(25) Phocaeaによる恒星食。1月22日(木)23時22分、中部地方西部、近畿地方で観測される可能性がある。
恒星は2UCAC 30798950(赤経 05h28m02.832s、赤緯 -02°57'44.64"(J2000)、11.9等、オリオン座η星の南東 約1°03')
1.2等の減光で、継続時間は最長8.1秒
小惑星(76) Freiaによる恒星食。1月25日(日)5時19分、南西諸島方面で観測される可能性がある。
恒星はTYC 6230-00593-1(赤経 16h51m58.708s、赤緯 -21°21'59.24"(J2000)、11.4等、へびつかい座24番星の北西 約2°06')
3.3等の減光で、継続時間は最長5.5秒
- せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
2004/01/15
*ist Dファームウェアアップデート(ペンタックス)
ペンタックスのデジタル一眼レフカメラ*ist Dのファームウェアがアップデート。レンズの絞りにA位置がないSMCペンタックスレンズなどでもHyM(ハイパーマニュアル)を利用できるようになったほか、マニュアル露出時に露出補正が使用可能になるなどの機能が追加されている。
- ペンタックス: *ist D ファームウェア アップデート
- ペンタックス: http://www.pentax.co.jp/ ―― *ist D
Photoshop Album 2.0 Mini公開(Adobe)
製品版Adobe Photoshop Album 2.0の基本機能を利用できるMini版が無償でダウンロード可能になった。使用期間や画像数の制限はない。デジタル画像の簡単な補正や管理に便利。
- Adobe Systems, Inc.: http://www.adobe.co.jp/ ―― Adobe Photoshop Album 2.0 Mini
4GBのマイクロドライブ(I-O DATA)
現在最大容量となる4GBタイプのマイクロドライブ発売。RAWデータで記録することが多い天体撮影で便利に活用できそうである。CF+™ TypeII準拠。4GBタイプ77,000円ほか。
- I-O PRODUCT NEWS: コンパクトフラッシュサイズにギガバイトの大容量を搭載!! CF+™ TypeII準拠 マイクロドライブ
- I-O DATA: http://www.iodata.jp/ ―― CFMDシリーズ
2004/01/14
写真投稿:「NV-GS70Kによる太陽黒点」
駒井卓さん撮影。パナソニックのデジタルビデオカメラNV-GS70Kによる太陽黒点
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
写真投稿:「C004-3Mによる土星、木星」
駒井卓さん撮影。ビクセンのカラーCCDビデオカメラC004-3Mによる土星、木星(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2004年1月10日 0時30分〜2時30分ごろ、露出 約1分(1800フレーム)
- 撮影地:
- 富山県高岡市
- 撮影機材等:
- ビクセン New VC-200L(D=20cm F9)、ビクセン LV-9、ビクセン C004-3M(デジタルズーム×2)
- Registax2、ステライメージ4にて処理
写真投稿:「Qcam Pro 4000によるプロミネンスとダークフィラメント」
北岡修さん撮影。LogitechのWebカメラQcam Pro 4000による太陽面のプロミネンスとダークフィラメント(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2004年1月12日 9時45分
- 撮影地:
- 神奈川県横須賀市
- 撮影機材等:
- コロナド マックスコープ40、ビクセン LV20mm、Logitech Qcam Pro 4000(露出:オート)、ビクセン SXW赤道儀にて自動追尾
- 60秒のAVIファイルを370フレーム合成、Registax2.1、ステライメージ4にて処理
- ●撮影者コメント:
Qcam Pro 4000のレンズを外して撮影してみました。DVカメラとはまた違う写りをしてくれます。画像処理にもよると思うのですがソフトな仕上がりになり好感が持てます。
この日は大きなプロミネンスはありませんでしたが左側のプロミネンスからダークフィラメントになり太陽表面を這いながら右側のプロミネンスに繋がっている様子が印象的です。太陽が立体的に見えて不思議な感じです。
2004/01/07
ISSで気圧低下
日米欧露などが建設中の国際宇宙ステーション(ISS)で気圧低下が2週間前から発生。はっきりした原因は不明だが二酸化炭素除去装置ではないかとみられている。装置の交換は2週間程度で終わる見込み。乗組員の命が危険にさらされるトラブルではないとのことである。
- International Space Station: http://spaceflight.nasa.gov/station/
- 国際宇宙ステーション・有人宇宙開発(宇宙航空研究開発機構): http://www.jaxa.jp/missions/projects/iss_human/index_j.html
2004/01/06
写真投稿:「EOS 10Dなどによるしぶんぎ座流星群」
田村竜一さん撮影。キヤノン EOS 10Dなどによるしぶんぎ座流星群(1枚目はクリックで拡大)
(1枚目のデータ)
- 撮影日時:
- 2004年1月4日 5時12分、露出 3分
- 撮影地:
- 徳島県海部郡海南町
- 撮影機材等:
- ミノルタ SRT-101、対角魚眼レンズ 17mm F2.8開放、フジカラー SUPERIA1600、固定撮影
2枚目の拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
サイエンスフォーラム2004開催
10日(土)〜11日(日)、東京都千代田区の科学技術館でサイエンスフォーラム2004が開催される。テーマは「見えないものを見る」。科学実験ショーやトークでいかに子供たちを引き付け内容を理解させるかを競い合う。ショーの見学は自由(10日に開催)。天文関係のショーやブースも多数出展されている。
- サイエンスフォーラム2004: http://www.sci-fest.org/
2004/01/05
写真投稿:「FinePix S2 Proによるしぶんぎ座流星群」
和光久さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proによるしぶんぎ座流星群
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
写真投稿:「しぶんぎ座流星群」
中村正之さん(「夢集団・星とロマンを語る会」代表)撮影。2004年のしぶんぎ座流星群(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2004年1月4日 3時15分、露出 5分
- 撮影地:
- 栃木県大田原市
- 撮影機材等:
- ニコン FE、ニッコール 20mm F2.8開放、フジカラー SUPERIAズームマスター800、固定撮影
- 流星データ:
- 3時16分に出現、0等級
- ●撮影者コメント:
輻射点方向がわかります。
写真投稿:「M82」
橋岡由男さん撮影。おおぐま座の銀河M82(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2003年12月29日 5時12分〜43分、露出 1分×10枚 + 2分 + 10分をコンポジット
- 撮影地:
- 山梨県甲府市 昇仙峡
- 撮影機材等:
- タカハシ μ210、ミード ×0.33レデューサ、ビットラン BJ-32C(-20度に冷却)、タカハシ EM-200、ボーグ 76ED + Pictor 201XTでオートガイド
- ステライメージ3で画像処理(コンポジット、最大エントロピー法で復元処理、デジタル現像)
- ●撮影者コメント:
カラフルないかにも活動銀河というイメージで撮影できました。薄明にかかってしまったのでできるだけ薄明前の画像もコンポジットに加えました。
写真投稿:「DCR-TRV900によるプロミネンス、黒点」
北岡修さん撮影。ソニーのデジタルビデオカメラDCR-TRV900によるプロミネンス、黒点
拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載
天文関連書 新刊情報
- 星空ガイド スターウオッチングを楽しもう 2004
- 藤井旭(ふじい・あきら)企画・構成 誠文堂新光社
- 本体952円 30cm 56p
- ISBN 4-416-20309-8
- 星と星座
- 藤井旭(ふじい・あきら)監修 ポプラ社
- 本体780円 22cm×22cm 67p (超はっけん大図鑑 15)
- ISBN 4-591-07963-5
- 星空を楽しもう つるちゃんのプラネタリウム編
- つるちゃん監修 T2Project著 九天社
- 本体1900円 24cm 16 163p (PC遊友倶楽部)
- ISBN 4-901676-63-6
1月11日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
小惑星(688) Melanieによる恒星食。1月11日(日)1時8分、北海道南部、東北地方北部で観測される可能性がある。
恒星はTYC0700-01538-1(赤経 05h28m27.958s、赤緯 +08°43'19.45"(J2000)、11.2等、オリオン座γ星の北 約2°31')
4.0等の減光で、継続時間は最長3.7秒
小惑星(631) Philippinaによる恒星食。1月11日(日)22時8分、奄美列島で観測される可能性がある。
恒星はTYC4803-00582-1(赤経 06h38m45.420s、赤緯 -02°51'56.97"(J2000)、11.9等、いっかくじゅう座10番星の北東 約3°16')
1.0等の減光で、継続時間は最長5.0秒
- せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
2004/01/01
写真投稿:「Qcam Pro 4000による土星」
山本海行さん撮影。LogitechのWebカメラQcam Pro 4000による土星(クリックで拡大)
- 撮影日時:
- 2003年12月30日 20時51分、露出 1/30秒
- 撮影地:
- 静岡県浜松市
- 撮影機材等:
- ビクセン ED102S(D=10.2cm fl=920mm)、ビクセン LV20mm、ビクセン GPD + スカイセンサー2000PCで自動追尾、Logitech Qcam Pro 4000(ホワイトバランス:自動、露出:自動)
- Registaxで画像処理
- ●撮影者コメント:
天気が崩れる前の良気流でした。露出は自動にまかせてみたところ、明るさ調整のみでうまくいきました。