順調に走行中のキュリオシティ テスト画像を公開

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【2012年9月12日 NASA

8月初めに火星に着陸した探査車「キュリオシティ」は、最初の目的地に向けて順調に走行中だ。テスト撮影による画像も公開されている。


MAHLIが粉塵カバーを開けてとらえた初画像

ロボットアームのカメラMAHLIがとらえた火星の地面。視界の幅は約86cm、右下の最大の石の大きさは約8cm。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems、以下同)

1セント硬貨の画像

テスト撮影用の1セント硬貨。クリックで拡大

キュリオシティ本体

ロボットアームを駆使して「自分撮り」も自由自在。クリックで拡大

NASAの火星探査車「キュリオシティ」は、着陸地点から東にある探査の中間目的地「グレネルグ(Glenelg)」に向けて少しずつ走行中だ。到着までには数週間かかる見込みで、目的地ではスコップとドリルを使って岩石中のサンプルを採取・分析する予定となっている。

走行の合間には様々なテスト作業も実施されており、7日から9日にかけてはロボットアームや搭載カメラ「MAHLI(Mars Hand Lens Imager)」などの動作確認が行われた。

画像1枚目はMAHLIが粉塵カバーを開けた状態で初めて撮影したもので、火星の地面や小石がくっきりととらえられている。

2枚目は、1セント硬貨を5cmの距離から撮影したもの。重さ約100kgのアームを複雑に動かして硬貨を視野の中央に入れた。

3枚目はキュリオシティ自身を撮影したモザイク画像だ。中央上部には、キュリオシティの大事な眼となる障害物回避カメラの4組のレンズが写っている。

周辺地域の岩石や土壌のクローズアップをとらえる目的で搭載されたMAHLIは、対象物に2.1cmまで接近しての撮影から無限遠撮影まで可能で、自身をさまざまな角度からとらえることもできる。

一連の動作確認後、キュリオシティは再びグレネルグを目指して動き出す。

〈参照〉

〈関連リンク〉

〈関連ニュース〉

〈関連製品・商品〉