雪山に舞う光の不死鳥 アラスカのオーロラ報告

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【2011年3月14日 堀田東さん】

オーロラ写真家の堀田東(ほったあずま)さんから、米アラスカ州・ブルックス山脈の美しいオーロラの写真リポートが届いた。まさに風にたなびく光のカーテンのように、さまざまに形を変えるオーロラの写真をお楽しみください。


3月7日撮影

(3月7日のオーロラの画像)

現地時間3月7日2時37分撮影。撮影時-26℃/北の風18m。クリックで拡大(2,180KB)

夜中0時を回ったころから、断続的ではあるものの、オーロラの活動が活発になり始めた。

一旦小休止したあと、2時30分を回ったころにオーロラは再び活発になり、5分でカラフルな姿に色を変えた。更に天頂にまで広がっていき、月が出ていないにもかかわらず、一時雪面までもが明るく照らされるほどの明るさだった。

一枚目の写真は、右側に顔を向けた鶴が羽を広げているようにも見える。夜空に火の鳥出現?

3月8日撮影

(3月8日のオーロラの画像)

3月8日2時24分撮影。撮影時−39℃/無風。クリックで拡大(4,423KB)

アラスカの国際都市フェアバンクスから更に600kmほど北に位置するブルックス山脈にて撮影。星空のもと、山頂付近からオーロラが発生し、渦を巻くようにぐるぐると周り踊った。渦を巻いたようなオーロラは1分ほどで天頂付近にまで達した。

3月9日撮影

3月9日のオーロラ

3月9日2時19分撮影。撮影時−35℃。クリックで拡大(1,017KB)

鮮やかなオーロラ活動を確認するのは3日目。この夜は、夜0時を回ったころからオーロラが発生。艶やかな光の帯は1分ほどで北の空にアーチを架ける状態になった。午前2時をまわったころオーロラの動きは活発になり、山の斜面の雪面を静かに照らした。

※アラスカ・ブルックス山脈は、アラスカ州北部、北極圏・北緯67度あたりに位置する山脈。アラスカの国際都市フェアバンクス(人口約7万人)からは約600km北に、マッキンリー山脈からは約1,000km北に位置する。

《堀田東氏 プロフィール》

慶應義塾大学経済学部卒業後、フジテレビジョン勤務、マリンスポーツインストラクターを経てカメラマンに。2001年アラスカでオーロラを見てその美しさに感動して以来、オーロラ撮影を開始する。毎年2、3月にはアラスカブルックス山脈エリアにてオーロラ撮影を行っている。撮影作品はポストカード、携帯電話、カレンダーなど多岐にわたり利用され、自身も講演会など活動の幅を広げている。

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