2012年金環日食に向け天文界始動 3月に委員会発足イベントも

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【2011年2月22日 2012年金環日食日本委員会3月14日更新

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、3月21日に予定されていたキックオフミーティングは中止となりました。

2009年の皆既日食以来の天文ビッグイベントとなりそうな2012年5月21日の金環日食に向けて、「2012年金環日食日本委員会」が発足する。来月21日に開催されるキックオフミーティングでは、日食の正しい情報を広める活動についての説明や意見交換などが行われる。


(2010年1月15日モルディブでの金環日食の画像)

2010年1月15日モルディブでの金環日食。クリックで拡大(撮影:からけんさん。アストロアーツ画像投稿ギャラリーより)

(「エクリプスナビゲータ」でシミュレーションした2012年金環日食の画像)

「エクリプスナビゲータ Ver.2」で表示した2012年の金環日食。暫定データにもとづいて、東京で最大食となる午前7時34分ごろの様子をシミュレーションしている。

《2012年の金環日食へ向けた活動について》

2012年5月21日(月)の朝に、日本国内では25年ぶりの金環日食が起こります。25年前には沖縄県のみでしたが、今回は本州では実に129年ぶりとなります。九州南部・四国の大部分・本州の紀伊半島から関東付近にかけての地域などが金環日食帯になります。

金環日食帯には日本の人口の約7割の方々が住み、非常に多くの方が居ながらにしてこの珍しい天文現象に遭遇できます。また、金環日食帯の外でも、日本国内全域で食分の深い(大きく欠けた)部分日食を見ることができます。

金環日食の当日は多くの人がこの現象に注目して空を見上げることになると思われますが、金環日食の素晴らしさを安全に楽しむためには、正しい予備知識を持って眺めることが重要です。

そのため、天文学の研究・教育・普及に関係している国内の諸団体の協力体制のもと、この金環日食に関する正しい情報を広めるための活動を行う「2012年金環日食日本委員会」の設立を準備中です。当委員会は、日本の天文研究・教育・普及・ アマチュア活動が一体となって天文と科学の理解を日本の社会に広げるための合同組織「日本天文協議会」(会長:前国立天文台長 海部宣男)のワーキンググループという位置付けで設立し、活動を行う予定です。

《「2012年金環日食日本委員会」キックオフミーティングのご案内》

「2012年金環日食日本委員会」のキックオフミーティングを開催いたします。この委員会の活動に加わってくださる方、ご協力いただける方は、ぜひご参加ください。

■ イベント名:
「2012年金環日食日本委員会」キックオフミーティング
■ 場所:
国立天文台 三鷹キャンパス すばる棟(W1)1F 大セミナー室
■ 日時:
2011年3月21日(月・祝)
13:00〜16:30 / 意見交換会(懇親会)17:00〜19:00
■ 内容:
趣旨説明、一般発表やパネルディスカッションなど。詳しいプログラムは後日下記委員会ウェブサイトにて告知予定
■ 参加費:
無料。意見交流会のみ当日3000円
■ 定員:
先着120名
■ 申し込み方法:
2011年3月6日(日)までにキックオフミーティング参加申込フォームより申し込み
■ 発表申し込み方法:
この日食へ向けて独自の取り組みをされている方や、ご提案やご意見をお持ちの皆様の発表時間枠(1件あたり10分間程度)を設けます。発表をご希望の方はキックオフミーティング発表申込フォームよりお申し込みください(希望に添えない場合もございます)
■ 主催:
日本天文協議会
■ ウェブサイト:
2012年金環日食日本委員会