2012年12月10日 小惑星ベスタがおうし座で衝

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(説明図)
ステラナビゲータで作成

火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、ケレス、パラス、ジュノーとともに「四大小惑星」とよばれるベスタが、おうし座の方向で衝となる。太陽−地球−ベスタがまっすぐに並び、一晩中見やすい位置にある時期だ。

南東の宵の空にひときわ輝く木星と、オリオン座のベテルギウスとの中間あたり、と大体の位置の見当はつけられるが、6.5等のベスタの周りには5〜6等の恒星が多く、特定しづらいかもしれない。星図をよく確認しながら双眼鏡で探してみよう。

ベスタは1807年に発見された登録番号4番の小惑星で、直径は約520km(平均)。これは小惑星帯の中では準惑星ケレスについで2番目の大きさだが、表面が太陽光を反射しやすいため絶対等級ではトップに立つ。

□

この解説は「アストロガイド 星空年鑑 2012」より抜粋しました。

「アストロガイド 星空年鑑 2012」は注目現象の見どころや毎月の星空のようすを写真とイラストで詳細に解説したムックです。2012年の星空を手軽に楽しめるビデオや、近く起こる天文現象を調べたりシミュレーションしたりできるパソコンソフトなどを収録したDVDが付属します。

ムック版のほか、ダウンロード購入できる電子版やiPhone用のiPhone版もあります。

□

≫ 「アストロガイド 星空年鑑 2013」は、
≫ こちらのページをご覧ください

関連リンク