2012年4月19日 水星が西方最大離角、細い月と並ぶ

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(説明図)
ステラナビゲータで作成

明け方の東の空低く見える水星が、4月19日に西方最大離角となる。太陽からもっとも離れているとはいえ、日の出30分前でも高度5度とかなり見づらい。そばに見える月齢27の細い月を目印に、東の空がひらけている場所で双眼鏡で見てみよう。

地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。

今回のように太陽から西側にもっとも離れるときを「西方最大離角」と呼び、この日の前後は日の出前に観測しやすい。反対に太陽から東側に離れる「東方最大離角」のときは、日没後の西の空で観測しやすくなる。

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この解説は「アストロガイド 星空年鑑 2012」より抜粋しました。

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