光害問題に取り組む「国際ダークスカイ協会」東京支部が発足

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【2013年1月31日 国際ダークスカイ協会光害シンポジウム実行委員会

光害問題に取り組む世界最大のNPO「国際ダークスカイ協会」の東京支部が31日開設された。さまざまな視点から、良好な光環境づくりに取り組む。3月に埼玉で開催される「光害シンポジウム」の情報もあわせて紹介する。


「国際ダークスカイ協会」(IDA)は1988年に設立され、米アリゾナ州ツーソンに本部を置くNPO団体。世界17か国に57支部を有し、会員数は1万1000人を超える大規模な活動組織だ。

日本でも東日本大震災後の電力危機をきっかけとして節電・省エネの風潮が広がり、明るすぎる照明環境がもたらす問題への関心が高まる中、ウェブサイト「光害.net」を主宰する越智信彰(おちのぶあき)さんらを中心にIDA東京支部が開設された。

環境・照明・天文など様々な分野の専門家が、光害を抑え省エネにも配慮した良好な光環境の形成という共通の目標に向けて、情報交換や連携した取り組みを行い、社会への情報発信・光害啓発活動を進めていくという。


光害シンポジウム「夜空の明るさを考える」開催のご案内

光害シンポジウム実行委員会より

近年、夜空の明るさについて調査し、考える取り組みが全国の高校生を中心として広がりをみせています。また、日本の夜空の現状を継続的に見つめてきた「全国星空継続観察」も25年という節目の年を迎え、これまでの成果を振り返る時期でもあります。さらに、昨今のエネルギー事情から、夜間照明の効率利用について考え直そうという社会的機運も高まっています。

私たちは星空の本来の美しさを取り戻し、人と星空との関わり方を考えるきっかけとなることをめざして「光害シンポジウム」を開催する実行委員会を立ち上げました。今回のシンポジウムでは、光害、特に夜空の明るさに関する全国各地の取り組みや研究成果を互いに知り、日本の夜空の現状について理解を深めあうことを目的とします。このシンポジウムを通じて、「世界天文年2009」を契機とした光害の啓発活動の活性化につなげたいと考えています。

ご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

《光害シンポジウム「夜空の明るさを考える」開催概要》

■ 日時:
2013年3月24日(日) 14:00〜19:00
■ 場所:
大宮ソニックシティ 会議室604(6階)
(埼玉県さいたま市・JR大宮駅下車徒歩3分)
■ 対象:
光害に関心を持つ個人・団体
■ 参加費:
無料
■ 申し込み:
2月中旬より下記ウェブサイトにて参加申込開始予定
■ ウェブサイト:
光害シンポジウム「夜空の明るさを考える」
■ 主催:
光害シンポジウム実行委員会
E-mail:sympo2013@darksky.jp

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