火星の大気を調べる探査計画、NASAが承認

【2008年9月18日 NASA

NASAは、周回軌道から火星の大気圏を観測する探査機MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)を次世代の火星探査計画として承認した。探査機は2013年に打ち上げられ、2014年の秋に火星へ到達する予定。


(MAVENの想像図)

MAVENの想像図。クリックで拡大(提供:NASA)

MAVENは、研究者主導で小型・低コストの探査機を火星に送り込む「火星スカウトプログラム(Mars Scout Program)」の第2弾として、20件の公募の中から選ばれた。同プログラムの第1弾は、火星の北極圏で氷の証拠を見つけるなど現在活躍中の着陸機フェニックスである。

計画によれば、MAVENは2013年後半に打ち上げられ、2014年の秋に火星を回る周回軌道に入る。周回軌道は最高で火星表面から6,200km、最低で150km程度の楕円形。高度を125kmまで下げて、上層大気のサンプルを採取する計画もある。

3種類の観測装置群を使い、MAVENは火星の上層大気を総合的に調べる。とくに、大気が宇宙空間へと逃げていくプロセスを克明にするのが狙いだ。かつて火星には豊富な大気があったと考えられているが、現在ではほとんどが失われてしまった。過去の火星大気の変動を知ることは、現在の水のありかや将来の居住可能性を調べる上の手がかりになると期待されている。