インターネットで火星を「偵察」できる?
探査機MROの観測機器、公式ページがリニューアル

【2007年6月6日 HiRISE

火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)に搭載された高解像度カメラHiRISEは、地球周回軌道を飛び出た最高性能の望遠鏡だ。そんなHiRISEの公式ページがリニューアルされ、火星の精細な地形を心ゆくまで眺められるようになった。


(ズニルクレーターの縁)

最新の画像から:「ズニル」と呼ばれるクレーターの縁で見られる地すべりのようす。色は表面の組成などを反映した疑似色(提供:NASA/JPL/University of Arizona)

HiRISEが映し出す超高解像度画像の数々は、これまでも公式ページで見ることができた。ただ、これまでは文字をクリックしてはじめて高解像度画像が表示されるしくみだったのに対し、リニューアル後はサムネイル(縮小画像)をクリックすればよいので、より快適に閲覧できる。

すでに掲載されている画像は1000枚を超えているので、ときには地球に似ていて、ときにはまったく異質な火星の地形を観察してみよう。トップページの右下にある「IMAGE CATALOG」をクリックすることで画像一覧にアクセスできるほか、火星の世界地図から直感的に画像を探せるページも存在する。