10月3日、小惑星(141)Lumen による恒星食に注目

【2004年10月1日 アストロアーツ】

10月3日(土)の未明に、小惑星 Lumen(小惑星番号 141)による9.4等星の恒星食が本州を横断する広い地域で見られると予想されている。

恒星食は2時21〜22分ころ(地域によって異なる)に起こると予報されており、継続時間(恒星が隠されている時間)は最長で8.5秒と見積もられている。2004年に国内で見られる現象中でも、絶好の観測条件だ。恒星食が起こらなかったとしても貴重なデータとなるので、多くの方々にぜひ観測して欲しい。

隠される恒星のデータは以下のとおり:

TYC2434-775-1 9.4等
赤経 06h 31m 59.143s、赤緯 +36°02' 02.03" (J2000)
ぎょしゃ座θ星とふたご座θ星の中間付近
ぎょしゃ座UU星の南 約02°34.5'

一方、隠すがわの小惑星Lumenは12.7等級で、直径131kmと推定されている。

小惑星による恒星食は比較的頻繁に起こっており、国内でも大型の望遠鏡を使えば月に数件程度の現象を捉えることができる。主な予報については「星ナビ」や毎月の情報トピックスでも紹介しているが、現象の多くは隠される恒星が暗く、あまり注目されない現象かもしれない。その点、今回の現象は恒星が9.4等と比較的明るいので、小惑星による恒星食を見たことがない方にはよい機会となるだろう。

また、小惑星による恒星食の観測のデータからは、小惑星の位置や大きさ、形状などを求めることができる。より詳しい観測をしてみたい方は、下記せんだい宇宙館のページを参照していただきたい。

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