ビクセンの「新型天体望遠鏡&フィールドスコープ 展示発表会」が開催される
【2003年6月26日 アストロアーツレポート】
去る6月20日、21日の2日間にわたり、東京国際フォーラムにて、株式会社ビクセンが新製品の発表会を行なった。発表されたのは、天体ナビゲーション機能付きの天体望遠鏡「SXシリーズ」とフィールドスコープ「ジオマ プロ シリーズ」。
SXシリーズは、新型のSPHINX(スフィンクス)赤道儀を核とした新たな天体望遠鏡ラインナップである。SPHINX赤道儀は、大きさこそ従来のGP赤道儀とそれほど変わらないが、2軸のモーターを赤緯体内に組み込み、スッキリとしたデザイン。外装は白塗装を基調に、アクセントとしてスケルトンブルーのモーターカバーというカラーリングだ。特筆すべきは、STARBOOK(スターブック)と呼ばれる専用コントローラーである。320×240ドットのカラー液晶を搭載し、表示される星図から見たい天体を指定して自動導入することができる先進のシステムだ。
望遠鏡と合わせて販売される形態は、従来の三脚を使用したセット以外に、コンパクトな卓上脚とのセットも用意されている。また、セット販売される望遠鏡の鏡筒デザインもSPHINXに合わせて変更された。
もうひとつの新製品、フィールドスコープ ジオマ プロは、ピント合わせノブに同軸粗微動のデュアルフォーカスを採用しているのが大きな特徴だ。口径67mmの67-A(接眼部傾斜タイプ)や67-S(接眼部直視タイプ)の他、口径82mmの機種も登場予定とのことだ。 ちなみに、ビクセンは6月よりコーポレートロゴマークを一新。また、ドイツにヨーロッパの営業拠点となる現地法人のビクセンヨーロッパも設立している。
(以下、新製品の写真。クリックで拡大表示)