赤外線宇宙望遠鏡ISOにより新しい分子が発見された

【2000年7月19日 SpaceDaily (2000/7/17)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の赤外線宇宙望遠鏡ISOにより、またも新しい分子が発見された。星間のガスとチリからなる低温で希薄な雲の中に、今回新たに発見されたのは、CH3というメチル・ラジカルで、昨年他界したノーベル賞受賞者のGerhard Herzberg氏により、宇宙空間を漂うガス内に存在することが予言されていた、いわゆる「フリー・ラジカル」の一種だ。

研究の詳細は、『The Astrophysical Journal, 535: L111-L114, 2000 June 1』に報告されている。

ISOの観測により、これまでに少なくとも10種類の新しい星間分子が発見されている。