「ひので」が今サイクル初の巨大フレアを観測

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【2011年3月29日 国立天文台メールニュース No.33】

2月15日に太陽の表面で数年ぶりに起こった大規模フレア(爆発現象)を、太陽観測衛星「ひので」がとらえた画像が動画とともに公開された。


「国立天文台 メールニュース No.33」より

(ひのでの「可視光・磁場望遠鏡」でとらえた太陽フレアの画像)

ひのでの「可視光・磁場望遠鏡」が2月15日1時50分(世界時)にとらえた太陽フレアの初期の様子。クリックで拡大(提供:国立天文台)

(ひのでの「X線望遠鏡」で観測した太陽フレアの画像)

ひのでの「X線望遠鏡」で観測した太陽フレア。上の画像の2秒後に撮影。クリックで拡大(提供:国立天文台)

2011年2月15日午前10時44分(日本時間)に太陽表面で発生した巨大フレアを、太陽観測衛星「ひので」のX線望遠鏡、可視光・磁場望遠鏡がとらえました。

11年周期といわれる太陽活動は、前サイクルの極小期が延び、今サイクル(第24活動周期)が2009年に始まりましたが、これまでのサイクルより活動の立ち上がり方が低く、大きなフレアも発生しない状況が続いていました。今回のフレアは、今サイクルで最初の大規模フレアとなります。今後は太陽活動もより活発になり、今回を上回る大規模なフレアが頻発することが予想されます。

このフレアの画像と動画を、国立天文台ひので科学プロジェクトのウェブサイトで公開していますので、ぜひ下記〈参照〉リンクよりご覧ください。

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