国際宇宙ステーションの冷却システムが復旧

【2010年8月24日 NASA Inernational Space Station (1)(2)/JAXA (1)(2)(3)

日本時間(以下同様)8月1日に国際宇宙ステーション(ISS)で発生した冷却システムの異常について、故障したポンプの交換作業が完了し、8月19日にISSの関連システムは復旧した。


(ポンプ交換のために実施された2度目の船外活動の画像)

ポンプ交換のために実施された2度目の船外活動のようす。クリックで拡大(提供:JAXA/NASA)

ISSで8月1日に発生した冷却システムの異常について、8月8日から計3回の船外活動が行われた。冷媒(液体アンモニア)を循環させるポンプの交換作業が完了し、8月19日にISSのシステムはすべて復旧した。

なお、この異常に伴って、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置されている宇宙環境計測ミッション装置(SEDA-AP)と超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES)は一時停止(温度管理している状態で待機)していたが、SEDA-APについては装置の再起動を実施して、観測が再開される予定となった。また、SMILESについては、今年4月末に発生した不具合の原因究明・復旧作業が再開された。