宇宙花火見えた!S-520-23号ロケット、打ち上げ成功

【2007年9月3日 JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、9月2日19時20分に鹿児島県内之浦宇宙空間観測所からS-520-23号ロケットを打ち上げた。打ち上げは成功し、超高層大気を調べるためのデータが無事取得されるとともに、西日本の各地でリチウムの赤い発光が撮影されている。


(S-520-23号ロケット実験でつくられた人工の雲の写真)

S-520-23号ロケット実験でつくられた人工の雲の写真。クリックで拡大(撮影者/丸岡 一洋氏、撮影地/徳島県海陽町 大里松原海岸)

JAXAによって9月2日19時20分に打ち上げられたS-520-23号ロケットは、発射から56秒後に観測を開始した。さらに、268秒後には最高高度の279キロメートルに達した。

ロケットからのリチウム放出は、下降時の240キロメートル、199キロメートル、143キロメートルの各高度において行われ、そのようすは奄美大島、内之浦、宮崎、潮岬の観測点で撮影された。

上昇時下降時を通じて大気の観測を行ったロケットは、観測を終えて内之浦南東海上に落下した。

なお、アストロアーツでは、お寄せいただいた「赤く発光する人工雲」をとらえた画像を「S-520-23号ロケット実験 ギャラリー」に掲載しているので、ぜひご覧いただきたい。

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