高まる太陽黒点への関心

【2003年10月31日 国立天文台・天文ニュース(681)

すでに天文ニュース(679)(680)でお伝えしたように、先週末から、太陽面上に2つの巨大な黒点が現れ、肉眼でも確認することができるため、学校や生涯学習施設を中心に多くの場所で観察会が行われているようです。ただ、太陽を直接見ると目を痛めますので、観察するときには必ず慣れた人の指導のもとで、感光した「白黒」フィルム(カラーフィルムはすべて不可、また白黒フィルムの中でも一部適さない種類もあるので注意が必要)で減光したり、日食グラスなどの減光フィルターを用いてください。詳しくは、日食の観測方法のウェッブページなどをご参照ください。

国立天文台三鷹キャンパスでは、11月1日〜3日の連休中に限り、見学コース内にある太陽観測用20センチメートル望遠鏡(第一赤道儀室)にて、晴れていれば太陽の白板投影像をご覧いただく予定です。見学時間は午前10時〜午後5時までで、どなたでも予約なし・無料でご覧いただくことができます(ただし、見学者用の駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用ください。詳しくは国立天文台見学案内のウェッブページをご覧下さい)。

天文ニュース(680)でお伝えした後、低緯度オーロラは更に低い緯度の地域でも観測されており、茨城県や長野県からも観測の報が伝えられてきています。