天文の基礎知識

11.天の川

*夏の夜空を見ていると、はくちょう座のある天頂付近から南の地平線に向かって淡い雲のように天の川が流れているのに気づきます。特にさそり座といて座の間辺りの天の川は他に比べて一際明るく光って見えますし、川幅もかなり広くなっています。

図を見てください。銀河座標で全天を表示したものです。天の川が全天をぐるっと一回りしていることが分ります。

それでは、天の川の正体は何でしょう。実はこれ、私達の銀河系に属する沢山の星々なのです。図は私達の銀河系を俯瞰したモデルです。銀河系はアンドロメダ大銀河のように渦巻き状の構造をした銀河です。その大きさは約10万光年、その中には約2000億個もの恒星が含まれています。そして、太陽系はその中心から約3万光年も離れた所に位置しています。

では地球から銀河系を見るとどのように見えるでしょう。銀河系の中心方向にはたくさんの星があり、しかも幅広く見えるはずです。そして、恒星の数や幅は中心方向から離れるにしたがって少なく狭くなって行くはずです。

いて座は、ちょうど銀河系の中心方向にあたる星座なのです。