天文の基礎知識

2.星座

星座天文といえば星座というくらい、星座は一般的に知られたものとなっています。星占いの影響かも知れません。また、天文に興味を持つきっかけの筆頭が星座にまつわるギリシャ神話ともいわれています。確かに星座にまつわるギリシャ神話は面白く、知らず知らずのうちに星空への興味を持たせてしまうだけの不思議な魅力を持っています。ステラナビゲータ を星座探訪のためのナビゲーターとして購入した方もいらっしゃるでしょう。それでは星座について解説しておきましょう。

星座の起源は古く、紀元前3000年の古代バビロニアにまでさかのぼります。メソポタミアの羊飼いたちは、羊の番をしながら夜空を見上げ、明るい星に名前をつけたり、星の並びを線でつないで夜空に絵を考えていきました。これらの絵は後にギリシャに伝わり、神話や伝説と結びつけられて、現在の星座の原型と星座神話が完成されていったのです。

これらの星座は、紀元2世紀ころにアレキサンドリアで活躍した天文地理学者プトレマイオス(トレミー)によって48個にまとめられました。この48個の星座が現在の星座の基になっています。

実際に夜空に星座の絵が書いてあるわけではありませんから、どう星をつないでもどんな絵を割り当てても全く自由なのですから、その後も新しい星座が出来ては消え、消えては出来といった具合に登場しました。北のさそり座(おひつじ座41番星付近)、聖ペテロ座(やぎ座)、メナルス山座(うしかい座西部)、チャールズの心臓座(コルカロリ)などおびただしい数の星座が新設されましたが、後世にまで残ったものはほとんどありません。さらに、16世紀の大航海時代に入るとそれまで見ることのできなかった南天の星空に星座がたくさん作られるようになりました。

現在、国際天文連合で正式に認められた星座は全天で88個あります。これは、それまで好き勝手に作られていた星座を1928年に統合廃止して以来変わっていません。ただ、このときに正式に決められたのは、各星座の星座名とその境界線だけで、星座のつなぎ方や星座絵については正式なものはありません。

■星座名

星座名 1930年の国際天文連合総会で決定された星座名は、ラテン語名とその物主格形および3文字の略号です。

ステラナビゲータ では、日本語の呼称(ひらがな、カタカナ表記)、ラテン語学名、略号を個々に選択して、あるいは全てを同時に表示することができます。

■星座線

星座線 ステラナビゲータ で表示している星座線は、白河天体観測所の藤井旭氏の御協力をいただき、氏の作成されたつなぎ方を使わせいただきました。藤井氏による星座線は、星座の形をイメージしやすいようなつなぎ方になっています。天文雑誌の星座線も藤井氏のつなぎ方を採用しているようですので、ステラナビゲータでもそれに準拠しました。

■星座絵

星座絵 ステラナビゲータ で表示される星座絵は2種類です。詳細まで描かれた星座絵と、輪郭だけの星座絵です。詳細な星座絵は、ある程度まで拡大しても十分に美しく描画されますが、視野を縮小した場合にはかなり密集し見にくくなってしまいます。また、データ量が大きいですからファイルからの読み込みに時間がかかってしまいます。

輪郭星座絵は、データ量が小さくデータ読み込みは瞬時です。星座絵の輪郭だけですから視野縮小時には便利ですが、いくら拡大しても詳細を見ることはできません。

■星座境界線

星座境界線 ステラナビゲータ で表示される星座境界線は、1928年に国際天文連合で採用された星座境界線データに基づいて描画されます。歳差運動によって星座境界線も移動していきますので、未来の星空にしても背景の星々と星座境界線がずれたりすることはありません。