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2017年 9月

先月に続いて明け方の空がにぎやかだ。一番目立つのは明けの明星の金星で、その輝きの美しさだけでなく、いろいろな天体と大接近する現象が楽しめる。まず2日前後に、かに座のプレセペ星団と大接近するのを双眼鏡で見てみよう。その後、18日に月齢27の細い月20日前後にレグルスと大接近し、こちらは肉眼でも見える。

金星より低いところでは、中旬ごろに水星と火星が大接近する。最接近の17日は間隔0.1度未満の超大接近だ。火星がやや暗いので、これも双眼鏡を使うと見やすいだろう。19日には水星と火星の間に月齢28の極細月が並ぶのも見逃せない。毎日変化する3惑星の並び方や月、1等星などとの共演を追ってみよう。

宵空の星座は夏から秋への移行期で、夏の大三角が天頂からやや西寄りに、やぎ座やみずがめ座、秋の四辺形が南から東の空に見える。明け方のようなにぎやかさはないが、落ち着いた空も、もちろん美しい。

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今月の星空 9月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星 9月

水星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 1.5 -0.6 -1.2
視直径 9.0″ 6.6″ 5.4″
星座 しし しし しし
現象

金星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -4.0 -3.9 -3.9
視直径 12.2″ 11.7″ 11.4″
星座 かに しし しし
現象

火星

上旬 下旬
* *
等級 1.8 1.8
視直径 3.6″ 3.6″
星座 しし しし
現象

木星

上旬 下旬
* *
等級 -1.7 -1.7
視直径 31.9″ 31.0″
星座 おとめ おとめ
現象

土星

上旬 下旬
* *
等級 0.2 0.3
視直径 16.8″ 16.2″
星座 へびつかい へびつかい
現象
  • 12日 東矩

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
* *
等級 5.7 7.8
視直径 3.7″ 2.3″
星座 うお みずがめ
現象