久保庭敦男太陽面通過4日前の金星

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最近の金星の視直径は木星よりずっと大きいのに、輝面比はこのとき0.006で、光っている部分の幅は1"の半分もありません。並みの二重星のすき間より狭いですね。撮影時の太陽離角は6.5゜弱で「青空網膜症」にならないかとハラハラでした。いつも使う短焦点アイピースでは写らず、やむを得ず倍率を下げました。画像では伝わりませんが、眼視ではキラキラとたいへん美しい姿です。残念ながらすぐ近くにいた水星は見えませんでした。

#8540
2012年6月2日 9時1分0秒 露出 1/800秒
ISO64、上が天の北
茨城県美浦村
望遠鏡:トミーテック ボーグ125EDF4
カメラ:リコー GX200
1120mm
5枚の画像をマスク処理後に加算平均合成、輝度とコントラスト調整、トリミング、リサイズ