イプシロンロケット、27日の打ち上げ中止

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【2013年8月27日 JAXA8月28日午後7時更新

本日午後に予定されていた新型固体ロケット「イプシロン」初号機による惑星分光観測衛星の打ち上げについて、中止が発表された。


27日午後1時45分に鹿児島県の内之浦宇宙観測所で予定されていた、新型固体ロケット「イプシロン」試験機による惑星分光観測衛星(SPRINT-A)打ち上げが中止となった。スタッフ読み上げによるカウントダウンはゼロまで行われていたもののエンジン点火はされず、カウントダウンは中断。その後、27日中の打ち上げについて中止が発表された。

ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に姿勢異常を検知し、打上げ約19秒前に自動停止した。森田泰弘プロジェクトマネージャーの会見によれば、実際には姿勢に問題はなく、判定の段階で何らかの異常があった模様。天候悪化が予想されること、また慎重を期して今後の原因調査作業、対策確認等を行っていくために、打上げ日の決定は9月1日以降となる見込み。

打ち上げは当初8月22日に予定されていたが、ロケットと地上装置との通信機能点検で不適合が見つかったために27日に延期されていた。打ち上げの予備期間は9月30日までとなっている。