次世代有人輸送船「オライオン」無人機を2014年にテスト

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【2011年11月14日 NASA

退役したスペースシャトルに続く、アメリカの次世代有人輸送船「オライオン」。月や火星、その他小惑星などへの有人探査を目指して開発が進められているが、その無人機のテストが2014年初めに行われれる予定であると発表された。


地球に帰還する「オライオン」カプセル

地球に帰還する「オライオン」カプセルのイメージ図(提供:NASA)

多目的有人輸送船「オライオン」は、退役したスペースシャトルに続くロケットとして、米ロッキード・マーティン社で開発が進められている。今回計画されているテスト飛行は次世代の打ち上げシステムSLSのサポートを受け、次の有人探査への大きな足がかりとなる予定である。

このテスト飛行では試験機を米国フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた後、地球を2周し、再突入して海に着水させる予定となっている。オライオンロケットやSLS、地上からの管制に対して非常に有用な結果を与えると共に、地球軌道以遠から帰還しても乗組員が無事でいられる技術を獲得するためにも非常に重要なものだ。

またNASAはこのテストとは別に産業界に対して、SLSのブースターなどに対してコンペを行うことを予定している。詳細についてはまだ決まっておらず、決定次第告知される予定である。